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ゴリアテ | アニメ・ゲームブログ

アニメ・漫画・ゲームのレビューやグッズ等の紹介をしているブログです。メジャーなグッズから知られていないものまで幅広く取り扱っています。

おそ松さんの一松への考察と腐女子人気の真偽

おそ松さん
 

巷で大人気のおそまつさんを初めて視聴しました。このアニメの主題歌ってDDRでも出てくるし古臭いアニメなのになんで人気があるのか不思議で仕方ありませんでした。

 

古臭いしいまさら感あるしみる気もおきないけど、喰わず嫌いは良くないだろう。とニコニコ動画で配信されている最新話をみてみました。その人気に納得。確かに面白いです。 
 

おそまつさんが人気なのは第一話で腐女子の心をつかんだから?

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よくネットで見かけるのはおそまつさんが人気なのは第1話で腐女子の心を掴んだからだと聞きますが、違うと思います。乙女ゲーとかBL系アニメを混ぜたくらいで心をつかめるほどチョロくないですよ。
 
ちなみに私が初めて見たのは第5話のエスパーニャンコのお話でしたが、良いアニメだと思いました。そしてすぐに過去放送分の動画を買いました。このアニメ、声優とか抜きにしても面白いんですよ。内容がちゃんと考えられてる。
 
 

伝説的アニメのその後に対するアンチテーゼ

アンチテーゼなんてすこし気取った言葉を使ってみました。ドラえもんとかサザエさんとか伝説的アニメのその後っていつも成功しているんですよね。のび太くんは学者になってスネ夫は母思いのイケメンになってジャイ子は漫画家になってタラちゃんは社長になって・・・・・・。
 
そういうのって旧アニメが好きだった人たちが、こうであったらいいなという理想なんですよね。
 
カツオは花澤さんと結婚していて欲しい、可愛いタラちゃんは高学歴で立派に働いて欲しい。
おそ松さんなら教師とかトド松なら保育士とかみんなそういうのを予想していたでしょう。
 
ですがそれらをすべて裏切り全員ニート、しかもパチカスなんてよほどの冒険心がなければできないでしょうから。
 

腐女子というターゲットの前提について

そもそも腐女子をターゲットにすると簡単に言いますが概念によって意味合いが異なります。アニメとゲームが好きなだけの女性を腐女子とするのかボーイズラブを愛する人を腐女子とするのか乙女ゲームが好きな女性を腐女子とするかで違ってきます。そしてそれらをすべて丸め込んでひとつのアニメに詰め込んでも受けるかどうか分からない。
 
たとえばお店を紹介するときに「乙女ゲーも恋愛ゲームもアダルトゲームもBLゲームもなんでもあります!女性にぴったりのお店です!」なんて広告打つより、「うちのお店は乙女ゲームだけを豊富にそろえてます!乙女ゲーム専門店です!」と言ったほうがお客が来る。
 
あと一話でおそ松たちがイケメン化しましたが、2頭身キャラが8頭身になる手法は昔からあったので珍しいことではないと思います。バカボンとか。

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あとパンストも。

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その他にもおそ松さんは1話でうたのプリンスさまや進撃の巨人などのパロディが出てきましたがそれだけでは腐女子向けとは言えないと思います。
うたのプリンスさまの曲自体有名です。進撃の巨人にいたっては男女ともに人気です。
 
「おそまつさんで演じてる声優が人気だから腐女子に人気だ」と言うのもちょっと違うかも。
 
たしかに人気声優でしょうがそれだけで腐女子全体をターゲットにするのは難しいです。
腐女子のすべてが声優ファンなわけじゃないので。女性がみんなジャーニーズが好きなわけじゃないのと同じ。
 

おそまつさんの人気はキャラクターが持つコンプレックスと本音に対する共感

おそまつさんのキャラクター自体魅力的ですが人気の要素の一つに共感という要素があると思います。6人ともどれもダメンズらしいダメンズなんですけどそのダメなところは日常的にみんなが持っているもので共感できるから愛着が湧くというか。
 
おそ松
かまってちゃん。ギャンブル好き。
「ひたすら遊んでくらしてぇー」
「あーまだ甘えていたぁい!勝手にご飯でてきて勝手に洗濯されてる日々をすごしたぁい!あぁ!何もやりたくなぁい!やだぁ!やだぁ!」
 
カラ松
痛い中二病。根はビビリでチキン。
「俺を・・・・・・養わないか!?」
「俺も一生働かずに勝手にメシが出てくる人生を送りたい」
「俺も狂ってるから一人にしちゃ危険だぜ!Mammy☆」
 
チョロ松
ドルオタ。童貞。真面目系クズ。
「孫の顔を見せてあげるよ?母さん・・・・・・」
「扶養の座はわたさん!」
 
一松
「ワカリアエルヨ」
コミュ障ぼっち。根暗で無気力の自称クズ。社会不適合者の犯罪者予備軍。
7話で女が絡んだときの暴虐振りを見ると兄弟の中で一番性欲が強いのはこいつだと思う。
 
十四松
ニートニート!」
「ヒジリカワショーノスケーダー」
「AVに出てたの!?」
バカを通り越して狂人。パチカス。
4話でAVという発想があるところを見ると性欲が強いのかもしれない。でも7話で他の兄弟が暴走する中、ちゃんと掃除していたりするいい子。
 
トド松
腹黒スイーツ(笑)、パチカス
「働きたくない。こうしてのんびりすごすだけじゃ駄目なのかなぁ人生」
「食わせてもらうのは僕だ!」
「イェーーイやったぁああー!1抜けFOOOOOOOO!!」
 
 
ちなみに全員ニート。母親が彼らを呼ぶたびにくじらさんの声で「ほら!ニートたち!」と再生される。
 
この6兄弟ってそれぞれが誰かしら持っているようなダメなところ、コンプレックスを保有している。でも彼らは必ずしもそれを短所とは見ていなくて自分に自信を持って行動している。
 
こういう部分をみると腐女子というよりも男性の方に受けるんじゃないですかね。
 
女性は現実的だから「さっさと良い会社に腰掛で就職して金のある良い男とどんな手段でもいいから結婚して、その後は楽な生活をおくってやる」って悪いほうに前向きですけど「努力もしないで一生遊んで暮らしたい。勉強なんてしたくない。責任なんてとりたくない」こういう潜在意識は男性っぽい。
 
多分、これが腐女子にも受けたのは腐女子とか女オタクは現実の男に対する興味が薄い傾向にあるからだと思う。「二次元キャラと出会って結婚したい」と思っても「セックスでもできちゃった結婚でもなんでもして金のある男と結婚してやる」って思う人は少ないでしょうからねぇ・・・・・・。
 
 
とくに第5話のエスパーニャンコの回では一松の本心が語られるのですがそのシーンがナイフでえぐるように言われたくないことをグサグサ言ってくる。
 
一松「友達?仲間?俺には一生いらない」
ニャンコ「本当はんなこと思ってないけど」
 
一松「友達?なんでそんな面倒なものわざわざ作らなきゃならないの」
ニャンコ「なんでぼくには友達ができないの?」
 
一松「まぁそんな価値あるやついないけど」
ニャンコ「まぁそんな価値自分にあるとは思えないけど」
 
一松「無駄なんだよなぁ。人と距離縮めるのが」
ニャンコ「怖いんだよなぁ。人と距離を縮めるのが」
 
一松「能力がもったいない」
ニャンコ「自分に自信がない」
 
一松「平気で裏切ったりするし」
ニャンコ「期待を裏切っちゃうかも。自分が」
 
一松「つーかネコが友達とかありえないでしょ」
ニャンコ「つーかネコが友達とか楽でしょ」
 
一松「言葉通じないし」
ニャンコ「だから傷つかないし」
 
一松「ああ!バカらしい」
ニャンコ「ああ、さみしい」
 
この回は本当に神回。ニャンコの一言一言が突き刺さってくる。まるで自分のことを暴かれているようです。
 
そう。友達なんて馬鹿馬鹿しい。いなくても問題ない。自分は一人でも大丈夫。友達なんていらない。そうやって虚勢をはる。それは人と関わるのが怖いから。
 
自分に自信がない。常識や人格が欠落してるから相手を不快にさせてしまうかもしれない。はたまた自分の趣味や性格が逸脱してるから気持ち悪くとらえられてしまうかもしれない。自分の発言が相手に嫌悪感を与えてしまうかも。相手に好かれる自信がない。嫌われたときの相手の顔を見るのが怖い。
その気持ちはトド松やおそ松みたいなわりと社交的で好かれているタイプが身近にいることでさらに増幅される。
あんな甘え上手で社交的な子に比べたら自分は異質で異様だ。好かれるわけがない。傷つくくらいなら最初から自分の世界に閉じこもって今の生活に慣れていたほうがいい。ああ、なんて寂しい。
 
一松の持つ潜在意識はまさに視聴者の投影です。
一体どれほどの人がこのシーンでライフを削られたことでしょうか。シモネタとギャグだらけの中でこういう綺麗で味のある話をさりげなくいれてくる。こういうところの作りも上手いよなあ。
 
彼が自分のことをクズだと自称するのはあらかじめそうやって自分の嫌なところを伝えることで自分自身が傷つくことを避けているのでしょう。他人は鏡だから自分の嫌な面が相手にどう影響するかがよくわかる。自分の常識のなさも逸脱した性格も。
相手に予備知識がないとそれがダイレクトに出てしまうが最初に自分はクズだと伝えることで予防線になる。マイナスの印象がつくから相手から好かれなくなるが、少なくとも自分は傷つかなくてすむ。
 
 

みんなが内心願っているクズな本音を代わりに堂々と言ってくれる

「ひたすら遊んでくらしてぇー」
「俺を・・・・・・養わないか!?」
「扶養の座はわたさん!」
「働きたくない。こうしてのんびりすごすだけじゃ駄目なのかなぁ人生」
 
みんなしれっとすごいクズな台詞を吐いてる。カラ松にいたってはただのヒモ。
でもやっぱりそうなんですよね。大人になんかなりたくない。ずっとゴロゴロ楽して遊んで暮らしたい。子供を産んで母親になるとか親としての責任をはたすとか会社に入ったら必死に勉強して社会に貢献するとかしたくない。でもそんなこと外で言ったらドン引きされる。子供が欲しくないなんていおうものなら非国民。勉強なんてしたくない。一生、遊んで楽して暮らしたいなんていおうものならダメ人間。
そんな人には言えないようなことを彼らが言ってくれるから彼らの行動には魅力がある。
 
トド松の台詞なんか人々の本質を語ってる。ニートの言葉にこれほど共感したことがあるでしょうか。「ニートが安心するアニメ」ってタグがつけられてたけどまさにその通りだよなあ。
 
 
 

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