ゴリアテ | アニメ・ゲームブログ

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アナと雪の女王のノーカット放送の感想【作品を侮辱する最低のエンディングロール】

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アナと雪の女王ノーカット放送されたというので初めてテレビで見ました。感想は色々言いたいことはありますが一言で言うと……

 

作品を侮辱する改変された最低のエンディングロール

 

 

アナと雪の女王 (吹替版)

アナがとにかくうるさい物語序盤

物語はアナとエルサの幼少時代からはじまります。氷の魔力を持つエルサはアナを傷つけたトラウマから部屋に引きこもるようになりました。自分の力に怯えてびくびくと暮らす毎日。

 

まあ異端過ぎる力だろうしある程度は仕方ないけど、外部とのかかわりを拒絶して引きこもりにするってのは親としてもどうなんだろうなあ。仮にも次期女王なわけだしなんとか折り合いをつけないと意味ないんじゃないかと思いつつ、まあ特殊事態なわけだし対応が分からないのも仕方ないよね。

 

そして私が想像していた以上に、アナがとにかくうるさいうるさい。王女であるのにも関わらず飛んだり跳ねたり物を壊しまくって暴れまわる暴れまわる。

 

声のハスキーさと相まってなんか王女っていうより、DeadbyDaylightの暴れん坊メグを見ているかと思った。気性の荒い女の子って現実にいたらこうなんだろうなあ。

 

でもアナってもっとしとやかな女の子だと思ってた。とても王族とは思えない。

 

神田さやか?っていう芸能人の声は・・・・・・はっきりいうと微妙。演技が上手いのは当然。できて当たり前。むしろ声優やってるのに下手糞なほうがおかしい。ミュージカル映画なんだから歌も上手くて当たり前。そこは褒める点じゃない。

 

なんというかキャラクターのビジュアルとかイメージと神田沙也加は合ってない気がしました。なんというか声が汚いというかハスキーというか。アナが王族というよりギャンギャン騒ぐうるさい女にしか見えなかったのは8割がたこの声のせいだと思う。

現実でもうるさい女というのはどこにでもいるけどそれを連想させてイライラしました。

 

エルサの声もなんか姉とか女王陛下というよりもお母さんっぽい。威厳とか王族の気品とかはない。

二人とも芸能人だから本職の声優と比べると声質がクリアではないし、二人ともドラマとかそういうのには向いているんだけどこういう幻想的なファンタジー映画だとやっぱりあってないなあ。映画はやはり字幕に限る。

 

姉妹が青年になった中盤

時は流れアナとエルサは大人になりました。しかし親が他国に行く際に船が事故に遭いに死亡。悲しみに浸る時間もなくエルサは王位を継承することとなりました。

 

序盤からさっそく親の死からはじまるのか・・・・・・などと思いつつここでもトラブルメーカーアナが問題を起こします。

初めて外とのかかわりを持ってハイになっていたのか偶然であった王子と結婚すると言い出します。それも出会って初日!当然反対するエルサ。よかった!エルサはまともだった!それにしてもアナ……バカすぎるだろ。

 

しかし王位継承権を持った二人がこんなんでこの国は大丈夫なのでしょうか?唯一の常識人であるエルサも力を暴発させて雪山に引きこもっちゃうし。お前はアマテラスの岩隠れか!

 

まあ、「力は時にその身を縛り、愛することが既に罪」とも言いますしね。

エルサは愛ゆえに引きこもります。

 

あっけないラスト

で、なんやかんや問題が起きたり山であった氷売りの男性に助けられたりアナは行動します。

 

エルサの放った力がアナに直撃して死の瀬に立つアナ。そんなアナを救ったのはエルサの真実の愛でした。愛の力に目覚めたエルサは国と妹にかけられた氷の魔法を解除し平和をもたらします。

 

なんというかこの解呪にいたるまでの経過があっけない。アナは簡単に氷から解けて元に戻るしいろんな国の問題がなんやかんや曖昧になったような終わり方という感じでした。

 

美女と野獣みたいな呪いが解ける瞬間みたいなものがないんですよ。こう、いままでやきもきしてなかなか先に進まないモヤモヤが最後に一気に発散したみたいな感動みたいなものが。まあ、あれもあれで国王のせいで臣下たちが巻き添え食ったから突っ込みどころが色々あるけど。

 

真実の愛について

とりあえず真実の愛は行きずりの恋人でもその場で出会った男でもなくて家族にあるって言いたいのは良く分かりました。

 

確かに冒険に出てであった人物というのは一見して愛情深く見えます。それは乙女ゲームとかRPGとかそうだと思います。プレイヤーは主人公を通じて色んな危機を体験し共に乗り越え絆を深めていく。だからこそ冒険の途中で出会った仲間というのはとても特別です。一見して家族以上に大切に見える。

 

でもやっぱり家族というのは特別なんですよね。それは長い年月をかけてきたからとかそういうものじゃないんですよね。共に育って同じ思い出を共有して空気みたいな存在だからこそ必要不可欠。

 

それにしてもエルサもアナもそんな当たり前のこと最初から分からなかったんですかね。親が死んでも大した悲しみの描写もなかったし……上映時間の都合上あえて描写をいれなかっただけかと思っていましたが本当に悲しんでいなかったのかな。アナの明るすぎる感じが逆に怖い。

 

ハンス王子の愛を簡単に否定されて別の男に乗り換えようとするその安直さも恐ろしくなりました。普通の女の子ならともかく王族がこんなに頭が軽くて大丈夫なのか……?いくらまだ若いって行っても……。世間との隔絶って怖い。

 

まあでも二人ともまだ若い故に仕方ない面もあります。二人とも幼少期から大人になるまでまともに話すらしてなかったみたいだしそういった隔絶された面から家族の愛情に対する不安みたいなものが生まれちゃったのかもなあ。

 

だからアナも家族の愛が得られなかった副作用であんなにハイになって外の世界に愛を求めてしまったのでしょう。このあたりは一言で言うと引きこもりダメ絶対に尽きます。

 

悪役のハンス王子?

物語の悪役にあたるハンス王子は……悪役だけど結構まともな人なんじゃないかなと思います。なんだかんだエルサがいなくなった国をまとめていてくれたし、不等な交渉にも応じなかったしちゃんと王女代理として仕事をしていましたから。何よりも国を率先して考えていた人。だけどそれゆえに残酷。大人の男性特有の狡さと損得勘定を体現したような人物。

 

つねに冷徹で冷静で物事においての最善手を打っていく。国に仇名す王には処刑を言い渡し、価値のない王女は涙もなく非情に手離す。それは個においての最善手ではなく、あくまでも国全体の最善手。だから不等な交渉には応じない。

 

重症を負ったアナに対してもちゃんと自分の気持ちを正直に、順序だてて明かしています。

そして彼はアナを見限ったり、見捨てたのではなくて、手の施しようがないアナを救う力がないから最善手である「死んだことにする」という手を打ちました。エルサに関しては国を危機に脅かしたという一点で処刑も免れない身だったわけですし。

でも個人的にこういう人は嫌い。情がなさすぎますからね。

 

ハンス王子はたしかに大人特有の残忍さはあるけど王としてならば合格点だと思います。なんだかんだ言いながらアナとエルサにもちゃんと紳士に接していましたしね。あくまでも中立的です。腐ってもやっぱり王子なのでしょう。ずるいけど邪悪にはなりきれない。アナのパンチ一撃で許してあげましょう。

 

そして作品をブチ壊す最悪のエンディングへ

まあ目に付くところはともかくとにかく綺麗に丸く収まったのでよしとしましょう。めでたしめでたし……。

私は映画はとにかく最後のエンディングロールまで見る派なのでそのまま見ます。すると出てくる出てくる見知らぬ人々のコスプレ映像……。なんだこれ?

 

芸能人や見知らぬ一般人がなんか口パクしてる……?

 

これが正規のスタッフロールなのか?これが噂のアナ雪なのか?などと思っているとフジテレビが編集した悪意たっぷりの改変だったそうです。

 

しかも元からあったエンディングをカットしてまでこの映像を入れたとかなんとか。えーーー。なんのためにノーカット版見てると思ってるんだ……。

 

初見じゃない人ならすぐ気付くだろうけど、初見じゃない私が見たら本当にそういう映画かとおもっちゃうじゃん最悪……。

 

たしかにこの映画は言いたいこと色々あるけどあんなことされたら思いとか伝えたかったこととかブチ壊しじゃないですか……。

 

なんかアナとエルサが一生懸命時間をかけてぶつかり合ってやっと分かり合えたのに、今まで会ったこともない良く分からない家族3人が出てきて「良くやったな!家族が分かり合えてよかった!これからも仲良くやるんだぞ!」とか大声で説教しながら土足で室内を踏み荒らして暴れまわって帰って行くのを見せ付けられた感じ。

 

悪趣味だし作品を侮辱しているとしか言えない。物語は一貫性を保ってたのに最後で全て滅茶苦茶にした最低の放送でした。時間を返せ。

 

アナと雪の女王 (吹替版)

 

この映画は欝映画じゃないけど物語を侮辱されブチ壊されたという点に関してはある意味欝映画なんじゃないですかね?日本人の悪い部分によって被害を食らってしまった衝撃的な映画です。