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ミオヤマザキ「民法第709条」の歌詞考察と感想

ネットサーフィンしていたらなんかすごく興味深い音楽に行きついた。ミオヤマザキっていうメンヘラ量産ロックバンドみたいです。

歌詞の初めの「いつも主人がお世話になっています」からの「いつも主人をお世話しております」の流れがもう秀逸。なんか内容濃いなー。

 

メンヘラってブログの題材にするには重いんだけどこのミオヤマザキさんの曲はどれも曲調が凝っててストーリー性がある。とくに曲調に関しては神。聞いてて普通に楽しい。なぜなら物語が詰め込まれているから。聴いているだけでたくさんの音が入ってくる。

この民法第709条という曲も一見してただの不倫ソングのように見えてたくさんの情報が詰め込まれている。

 

歌詞を見れば分かるが、最初の段階で「さっさと去れ、そうすれば見逃すし罪にはならない。あなたのために言っている」と夫の知らない場所で暗躍する妻。

その後に「自分は悪くない!既婚者だと知ったのは最近で子供がいることも知らなかった。だから引く気はない」と開き直る不倫相手。その結果不倫相手は多額の損害賠償を請求されることになる。

 

恐らくここに出てくる”妻”は最初から不倫相手を断罪する気などさらさらないのだろう。彼女の目的は不倫相手に不倫を認めさせることにある。お金が払えないことも分かりきっている。相手が既婚者だと知らなかったのも恐らく分かっているのだろう。ならば彼女が何に目をつけているかとするならばそれは自分の”夫”なのだろう。

 

慰謝料の300万を請求したのは浮気相手が引かなかったというよりかは、浮気相手を人質にしたように感じる。

 

ここに出てくる浮気相手は、首もとの大きなリボン、膝下までのハイソックス、二つ結びの髪型、明らかな高校生だ。

 

「既婚者だと知ったのは最近だし、子供がいることも知らなかった。だから自分は悪くない」確かにその通りかもしれない。

 

高校生は攻められない。加害者であると同時に被害者でもある。一般的な良識を持つ大人なら、大人の男に狙われた子供を憎むことは出来ない。この妻ははじめから大人の男特有の汚い手で少女が狙われたことを理解している。だから最初の段階で見逃すと言い出したのだろう。後から送った損害賠償請求は脅しのようなものだ。

 

この歌で最後に登場する夫は、手切れ金として少女に500万を渡して去っていく。そのうちの300万は損害賠償として妻の手に入る。200万は少女に対する損害賠償なのかもしれない。全ては妻の策によるものだろうか。

最後、500万を手にしたのは妻なのか少女なのか、分からないようにぼかされている。私は少女に渡された手切れ金のように見える。なぜなら”愛”に固執していたのは少女だったからだ。

終盤までこの曲は少女の心情を中心に物語が進む。妻はあくまでも淡々と論理的に話を展開するだけだ。それに500万もの大金を封筒では渡さない。渡すときは人に知られたくないときだろう。

久々に深く考えさせられる曲に会った気がする。