暇だったのでバチェラー見ました。その感想。
- スクエア三大悪女とは?
- バチェラーの性格
- エピソード1~エピソード5
- エピソード7 嫌いな女には冷酷非情
- ヨヨの再来~スクエア三大悪女を彷彿とさせる最悪の最終話~
- 許されることが前提の謝罪
- 振った女の目の前で新しい女とのイチャイチャを見せつける
- インスタグラムでネタバレして番組に迷惑をかけるのは一番最低だと思う
スクエア三大悪女とは?
我々ゲーマーにとっては懐かしくもあり有名な言葉でファイナルファンタジーで有名なゲーム会社が生み出した屈指の嫌われヒロイン3名に与えられている末代まで祟る汚名である。
その中でも筆頭とされているのがバハムートラグーンというゲームの「ヨヨ」というヒロイン。
「サラマンダーよりはや~い」という名言が有名。
こいつの所業はとにかくひどいものらしく、当初おさななじみの主人公といい感じの雰囲気を醸しつつ行く行くは結ばれるんだな的なオーラを出しているのだが、なんと敵の将軍と恋に落ち主人公をあっさり振ってしまう。
その時の態度がどちらかというとひどくて、主人公に
「大人になるということはかなしいなことなの…」
とか
主人公との思い出の地を将軍と駆け回って「サラマンダーよりずっとはやい」と言ったり
主人公に将軍とイチャイチャしてる姿を見せつけたり
それらをすべて見せつけた上で主人公に「あなたはやっぱり大切な人、力を貸して!」
などと言いのけたあたりが決定打になっている。
実際主人公とヨヨは付き合っているという事実もなく、ただの幼馴染。
誰と付き合うのも自由だし、敵国に拉致され孤独で危機的状況を数年過ごすという異常さと、竜神を体内に取り込むことで死に至るほどの精神ダメージを24時間受け続けるという同情の余地は一応あったりする。
そんな事情がありつつも、ヨヨは依然スクエア三大悪女の筆頭に立ち続けている。
ちなみに二番目の候補者のアリシアも同じように別の男性に心変わりしている。それほど男性にとって女性の心変わりは罪深いものなのだ。
で、その悪女ヨヨほど同情する点がまったくないのにヨヨと同じ自己陶酔を完全にやりきったのが
今回の三代目バチェラー。
男性版ヨヨとも言っていいがこいつはヨヨより悪質だ。
バチェラーの性格
彼は出会って一日もたっていないほぼ初対面の女性たちの手を握ったり、肩を抱いたりとにかくベタベタとスキンシップが激しい。
まるで自分が受け入れられて当たり前かの態度。自然に手を握り肩を抱き、女性に慣れ切った態度で接している。
彼にとっての本命は終始明らかで、好みは彼の眼を見ればわかるのだが、彼は明らかに興味のない女性にも口先だけは気を持たせる発言をして帰る。「君をもっと知りたい」、「本当の君を出してほしい」そんな気を持たせてから一気に落とす。それが彼の流儀。口が上手いなと思った。
私は「女性に慣れている男性」というのを信用していない。
女性のパーソナルスペースに自然と入り、甘い言葉で女性に安心感だけを与える男は非常に危険だ。
こういった口が上手く相手の安心感を自然に引き出す手口は、詐欺師に多く見られる傾向だ。事実や実際の境遇がどうであれ女性を騙すのが上手いのだ。
エピソード1~エピソード5
バチェラーの好みは最初から固まっていて、外見がよくてスタイルのいい女性に対しては顔がにやけてる。それでいて好みじゃない女性には塩対応が基本。若干放置気味。
ただこのバチェラーは多くの女性からチヤホヤされたい気質で、認められることに飢えているので、興味のない女性にも顔を硬直させて若干嫌そうな顔をしながら気を持たせる発言をする。
目は口ほどに物を言うから甘い言葉をささやいている瞬間、目が凍り付いているのがわかる。
「素敵な女性やから」
「これからもっと君を知っていきたい」
と彼は言うが、目は「あーー、めんどくさいなー本命と話したいなー」と言っている。
彼の承認欲求は肥大して、他の女性に見せつけるように本命とベタベタする姿をわざと他の女性に見せつけるようになる。
もちろん女性同士を争わせて本音を見たいというのもあったと思う。だが仮にそれを平然とできる男ならそれは人間的に倫理観が欠けていると思う。
それくらい彼の行動には紳士さがなかったし、女性の存在を軽く扱っているように見えた。
エピソード7 嫌いな女には冷酷非情
物語後半まで行くと、バチェラーの嫌いな女に対する冷血さがすごかった。
仕事でもよくあることで最初だけ色々協力するが、時間がたつと雑になり、最後に仕事の汚名と責任をその人物に背負わせ始末書を書かせて、かばうこともなくクビに追い込む。
だいたいそうするときの行動の陰には入社を検討している若くてかわいい新人候補がいたりする。つまり新しく人を入れるのに邪魔になったから必要のない人間をうまく利用して切り捨てたいのだ。
こういった残酷な行いをバチェラーは良い人を装いながら平然としているのが気持ち悪かった。最終話のアレはまごうことなきその一つだが、7話での彼の暴れっぷりがもうひどい。
後半あたりまで残していた金髪の女性から疑問を投げつけられたことをきっかけにローズセレモニーを待たずして落選させるという所業。
「私は、どうみても他の本命の子に勝てるようには見えない。どうみても負けている。なんで今まで残されているのかわからない。わからないけど、もし私を選ぶという意思がないならもうこの場で落としてほしい」
そういった内容をたどたどしく疑問を投げかける金髪ちゃん。
私は個人的にこの金髪ちゃんはバチェラーが「寛容で寛大な人物である」という証拠としてあえて最後まで残していた「落選させる予定の女」だったと思っている。
他の本命と比べると扱いが雑すぎるし好みも違いすぎる。金髪もプリン状態だったし。この子に対してだけ目が死んでいる。積極的に話しかける様子もない。
セクシーで美人ばかりの本命ちゃんたちを残していたら心象が悪い。そのため明らかに本命にもならなそうな興味のない女性を一人忍ばせていたように見える。そんな金髪ちゃんの図星をつくような問いにバチェラーは慰めの言葉一つすらかけない。
「俺、バラ渡されへんわ、ローズセレモニーなくなってもええわ」
金髪ちゃんはリムジンに乗り込みかえっていく。
いや、ひどすぎだろ。
最初からお前は落選候補でわざと残してたと認めているのと同じだ。思わせぶりなことしたくないから本気で向き合ったって言ってるけどお前明らかに興味のない女にも思わせぶりなこと言ってたじゃん。
ローズセレモニーは落選者不在で異質な空気を出しながら始まる。
そこでスタッフがバチェラーを呼ぶ異様な事態。それもそのはずでローズセレモニーもなく女の子を途中退場なんて前例がない。ルール違反。しょうがないね。
ヨヨの再来~スクエア三大悪女を彷彿とさせる最悪の最終話~
極めつけの最終話、バチェラーがクズでありクズたらんことを決定打にする名シーン。
バチェラーは最後のローズセレモニーで水田さんという女性にバラを渡す。
敗れる岩間さん。バチェラーは泣きながら岩間さんを抱き名前を何度も呼ぶ。
フィナーレ…、
しかしその後、結婚相手に決めた水田さんをわずか一か月で振る。
「恵のことが忘れられへん」
水田さんと交際している間にもバチェラーは岩間さんと逢引しており、
ついに一か月たった頃に水田さんを振って落とした水田さんとくっついたのだ。それってただの浮気じゃね?
許されることが前提の謝罪
最後のエピソードでバチェラーは水田さんに謝罪をするのだが、明らかに許されることが前提の謝罪だった。
別れてから一切会ってない二人。こんなカメラが回ってるところで謝罪されたら水田さんは許すしかないじゃないですか…卑怯だよ。
やってることは婚約破棄で慰謝料求められてもおかしくない。それをしたくないからカメラが回ってる場所で誤ってるんでしょ。番組を利用して慰謝料も浮気の制裁もなくす。卑怯だ…。
振った女の目の前で新しい女とのイチャイチャを見せつける
勝ち誇ったような表情で恵さんは最後の番組に登場し、ことの経緯を説明した後、カップル二人で仲良く手をつないで退場。振った青木さんの目の前で。
倫理観が欠けている……常識なさすぎだ。倫理観が欠けた大人を見るものはとても痛いもので、動物園にいるゴリラの発情期を見ているようだった。いや、優しくて穏やかな性格のゴリラの方がまだ良い。
これ「好きでもない女との結婚を蹴って、本当に好きな女性と結ばれたいい話」で収束しているけど、これ男女逆でやったら死後まで残る汚名だと思う。
実際にそれやってヨヨはスクエア屈指の嫌われキャラになった。でもバチェラーは敵にさらわれたヒロインではない。
全部自分で選んで、自分でまき起こして、自作自演。なんでいい話で終わりました!みたいな顔にしているんだろう。これがこの男の言う責任なのだろうか。
インスタグラムでネタバレして番組に迷惑をかけるのは一番最低だと思う
個人的にインスタグラムで最新話が出てないのにネタバレをしているのが一番腹立たしかった。アマゾンが一話ずつ丁寧に流す予定を岩間さんがぶち壊し三話まとめていっぺんに公開せざるを得ない状況を作り出した。
ネット配信におけるコンテンツの公開というのは非常に重要な意味を持つ。毎週決まった定刻にコンテンツを配信するというのは、コンテンツそのものの寿命と利益につながる。それを三週も早めたのは完全に損害しかない。
損害賠償求められてもおかしくないレベルだしバチェラーが求めた強い女性って、自分の願望のために周りへの迷惑や損害を考えず好き勝手する人のことだったのだろうか。
マウントを取りたいだけのために最終話の放送すら待てなかったのなら心が弱すぎると思う。