ゴリアテ | アニメ・ゲームブログ

DeadbyDaylightの攻略や解説やネタ記事。アニメやゲーム等の紹介をしているブログです。

ホームレスになりました その後

 

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続き

 

もう途方もつかないほど発狂した母が家の権利書を振りかざし家にはいられなくなった。

寝る場所も風呂も歯磨きをする場所もない。極限の状態で、父のローンを代わりに払い自分の名義にした形見の車で都内の道の駅に駐車し一夜を明かした。この道の駅は都内でも珍しい車中泊ができる駐車場で夜にも沢山の人が駐車している。ネカフェで泊まるより経済的だ。

 

車中泊は流行りのように言われているが実際はしんどい。狭いし足も伸ばせない予想以上に寒いしバイザーがないと周囲の目も気になる。外が街灯の灯りで明るいから十分な休息が得られない。安全性だっていいとは言えない。朝起きると身体中がギリギリと痛くなった。よく寝れない。

 

夜が明けるとすぐ市役所の生活保護課に向かった。警察は生活保護課に行けと言ったが、生活保護課では家の紹介はできないと言われた。

 

でもここで引き返したら死ぬしかない。だから食い下がった。今日寝る場所もお金もない。このままでは路上生活になってしまうと言うと職員の人が公的な組織を紹介してくれた。暮らしと仕事のサポートセンターみたいな名称でそこで家の紹介をしてくれるらしい。電話をして予約も取り付けてもらった。

 

車を走らせて指定された場所に向かうと職員の人が温かく迎えてくれた。場所はエレベーターもない古くて小さいビルの3階にあって質素だった。状況を説明するととても親身になってくれた。

 

東京都の新宿歌舞伎町にチャレンジネットという仕事はあるけど家がないネカフェ難民とかそういう人のための支援組織があるらしい。

 

福祉的な組織なのに歌舞伎町というのがあべこべだがそこに電話をしてもらって予約を取り付けた。

 

チャレンジネットで所定の紙に記入して詳しい話を説明した。チャレンジネットでは1カ月15000円で都内にアパートを手配してくれるらしい。入居期間は3ヶ月でその間に生活を立て直す必要がある。

ネカフェ難民もこういった制度を使えばいいのにと思うが、うまく機能していないのは彼らが制度そのものを知らないせいなのだろう。

 

ここの人もすごく親身になってくれたがすぐに家に住むというのはやはり難しいらしい。最低でも一週間はかかると。でも状況が状況なのでなるべくすぐに手配すると言っていた。

 

あらかたの手続きを終えて車中泊も三日目。身体中がかゆい。臭い。歯が痛い。父親はズボラな性格だったため車内はあまり清潔ではなかった。本当に寝るだけの空間。低下しまくった衛生度によって精神はかなり磨耗していた。

 

 

もう無理だ。

 

私は朝起きるとすぐに実家に向かった。

早朝を選んだのは朝の方が母の状態が比較的マシだからだ。

 

脇に車を止めて慎重に鍵を開ける。

母は気配だけを察知して待ち構えていた。本当に気持ちの悪い奴だ。虫酸が走る。罵りたかったが広告料の入ったカードを取り返すためにも我慢した。

 

回収できなかったバスタオルと替えのルームウェアなど衛生度をとにかく改善するものを急いで取り車に詰め込んだ。10年使っているWindowsXPのノートPCも詰め込んだ。ブログもかけるし仕事の修正依頼も来ていたから対応しなければいけない。でもマウスは持って来れなかった。

 

荷物を搬入してから出来るだけ落ち着いた口調で従順な娘を演じカードを返して欲しいと頼んだ。

 

だが母はやはりいい顔をしなかった。勝手に金が増える金の鶏みたいなアイテムを誰が手放すだろうか。

 

「広告料は副業の範囲にもなるし確定申告でいくら入ったか提出しなきゃいけない。中の広告料は全て自分の口座に移す」と説明した。

さすがに税金のことを持ち出されると引くしかない。やっとの思いでカードを取り返した。

 

母は最後に「お前だけは居ていい」と言った。

 

クソ喰らえ。

 

自殺する、訴訟する、仕事場にクレームを入れる、警察に虚偽の通報をし逮捕に仕向ける。

そうした挙句、自分の思い通りにならないと家の権利を振りかざす家長なんかと一緒に暮らせるものか。父親はそんな事絶対にしなかった。そんな事のために遺産分割協議書にサインしたわけじゃない。

 

私物を回収したら二度とこの家には戻らない。お前なんか母親じゃない。他人だ、と言い放って家を後にした。

 

カードを取り戻すと即座に銀行へ向かい中のお金を確認した。広告料は3年間ずっと貯め続けていたこともあって結構な額になっていた。この金が全て母にとられていたと思うとゾッとする。全ての金を移し替えた。

 

銭湯で体を洗いサウナで荒れた皮膚を保湿した。新しい服に着替えるとあれほど痒くて汚かった体がさっぱりとし衛生度がぐっと上がるのがわかった。心理的にもだいぶ回復した。

でも汚れた服がたまっていた。バスタオルなんかは湿ってるから雑菌繁殖の原因になる。

 

洗濯ができない。コンビニで買ったゴミも溜まって行く。衛生度がどんどん落ちる。消耗戦だ。そう思った。

 

3日たっても4日たってもチャレンジネットからの連絡はなかなか来なかった。

 

困窮して行く生活、食費と駐車場とガソリン代で湯水のごとく流れる貯金。流石に限界が近づいて居た。私は藁にもすがる思いでアマゾンのほしい物リストを作った。

 

今足りないもの、あると助かるもの。思いつく限り片っ端から登録した。ドライヤー、クシ、マウスに替えの服。買ってもらえなくても、もし再び同じ状況になった時、何が必要か記憶に残る。今起きていることをとにかく記録に残そうと思った。

 

 何時間かして確認するとほしい物リストに違和感があった。何か足りない。

 

一見便利そうに見えるほしい物リストにも問題点があった。誰かが購入してくれても通知が自分に届かないから何が送られたかわからない。

 

そして最大の問題が、ほしい物リストではコンビニ受け取りができないので返品扱いになってしまうことだった。

 

運送会社が気を利かせてくれて、配送先を変更してくれた。でも届くか届かないかわからない。いっぱい電話してコンビニ店員のダルそうな返事に対応して何度も断られて電話を切って私はここで初めてむせび泣いた。

みんなが私のためにいっぱい助けようとしてくれているのに、住所がないからその思いを受け取ることすらできない。なんでこんな思いをしなければいけないんだろう。

 

5日目

宅急便は多忙だと聞くのにポツポツと商品が届きだした。転送願いをだしたりドライバーに頼んだりどうにか荷物を自宅に送ってもらった。そしてその度に自宅へ取りに行った。

 

アマゾンギフト券をくれた人もいた。確実に届くという意味では一番助かった。でも物資支援も同じくらい嬉しかった。アマゾンギフト券はお米に使おうかと考えたが、お米はお店で買ったほうが安心なようだ。

 

5日後、

やっと新しい家が手配された。

 

新しい部屋は普通の1ルームアパートだった。部屋はドブ臭かった。下水の匂いが充満している。そのほかは綺麗で普通の部屋だ。今まで車中泊生活だったから部屋があるだけでありがたかった。

 

届いた荷物を開けると洗剤が入っていた。これで洗濯ができる。ナチュラルに嬉しい。部屋が決まってすぐに洗濯できるということが嬉しかった。

 

あと靴下セットも入っていた。その場で喜んで着替えた。もう臭い靴下とはさよならだ!

 

ほしい物リストを作ってたった1日しか経ってないのに沢山の人が支援物資を送ってくれた。

ドライヤー、クシ、枕、替えの服、

鳥の巣状態になっていた私の髪は元の艶やかさを取り戻した。清潔な服に着替えると人間に戻った気分がした。劣悪な衛生環境は人を魔物にするのだと実感した。

 

 

…そして今、

 

私はようやく部屋を手に入れたがこの数日間で金が溶けた。駐車料金、交通費、自炊ができない間の外食代。生活にために必要なものは全部買い直し。金額にすれば10万は行っていると思う。

 

私が貯めた貯金は私が苦渋を噛み締めながら必死に溜め込んだ金だ。夜も電気を点けず、洗濯は全て手洗い。雨の日も風の日も真冬も自転車で通勤した。あの苦しみがあってやっと貯めた貯金が簡単に失われていく。

 

新しい部屋で私はうなされていたらしい。住所を失い急激に生活環境は変わり、沢山の貯金が飛んだ。胃が痛い。吐き気がする。節約のために土産物の菓子を食料にしていた。当たり前だけど胃がもたれる。

 

 

メンヘラクソババァにそれを行った時「そんなのお前が悪いことをしたのだから当たり前だ。自業自得だ」といい抜かしていた。

こいつを車で轢き殺してやりたい。いや殺さず生かして苦しめばいい。犯罪者になるのは嫌だからそんなことはしないけど。

 

運転中、再び後ろの車にクラクションを鳴らされた。信号が赤だったから止まっていたのだが、後ろからは信号が見えなかったので意味もなく止まっていると思われたらしい。となりの車線にいた車が勢いよく信号無視して行った。

信号が変わると私は後ろの車に睨まれた。頭に来たから窓を開けてgo to hellしてやった。地獄に落ちろクソヤロウ。

 

 

 

この過酷な現実の中で私は幾らかの理性と良心を保つことができるのだろうか。明日のことすらわからない。不安しかない。

 

私を応援し支援してくれる人の優しい声だけが私の中の善良な精神を留めている。彼らのメッセージを読んだ時私ははっと我に返った。私は一体何をやっているんだろう。