ゴリアテ | アニメ・ゲームブログ

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【鬱映画】反抗的な息子が大事件を起こすおすすめ鬱映画「少年は残酷な弓を射る」をご紹介

 

少年は残酷な弓を射る」というこの映画をご存知でしょうか?

きっと知る人はほとんどいないでしょう。ミストやダンサーインザダークのようなどこでも取り上げられる映画よりもずっとマイナーで、人によっては鬱映画に分類される映画です。

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真っ赤な縁取りとアラベスクの模様、弓を引く美しい少年のパッケージがひどく印象に残るこの映画。その芸術的な美しさとは全く対照的な内容に視聴者は絶句。

 

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少年は残酷な弓を射る(字幕版)

 

少年は残酷な弓を射るの作風

 

前述しておきますと感動的なシーンは一切ありません。笑顔になれるシーンもありません。心温まるハートフルな展開も、男女が愛し合うラブロマンスも何一つありません。

 
ただあるのは肉欲と憎悪と嫉妬!そして画面を覆い尽くす赤!赤!赤!
 
主人公がなにせ母親に反抗しまくる息子の映画なので、育児で悩んでいる方、子育てで行き詰まってる方は決して見ないでください!絶望します!
 
私はこの映画をストーリーも一切教えず母親にあげたら翌日、一時間にわたって感想という名のクレームを聞かされることになりました。
(何も知らされない状態でこの映画を見せられた母親の心境は語るまでもないでしょう)
 

少年は残酷な弓を射る」を見た50代専業主婦(1児の母)の感想

とてもつまらない映画だった!見た後の気分が最悪だ!これほど悪趣味な映画はなかった。つまらないと言ってもただつまらないのではない。ゴキブリを潰したとき体液が飛び散って顔にかかったような気分の悪さだ!気持ち悪さが一向に消えない!つまらないと思いつつも映画に惹きこまれてしまってついつい最後まで観てしまった!この映画を作った監督のセンスを疑う!そしてこの映画を進めたアンタのセンスもおかしい!赤の色合いの使い方や芸術性がすさまじい。悔しくもこのセンスには感嘆せざるを得ない!お前のせいで気分が悪い!話の展開から結末まで気分の悪いもので圧縮したようだ!しかしもう一度観ずにはいられない!(この後1時間にわたり映画の感想を語りだす。)
 

悪魔の息子「ケヴィン」をどう捉えるかでこの映画に対する感情が変わる

この映画で最も印象的なのが主人公の息子「ケヴィン」。
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この息子がとにかく反抗的でやることなすこと凶悪。子供の悪戯を放置してたら最悪の事件を起こしちゃった的なほど凶悪。反抗的というだけならただ視聴者がイラっとくる悪役で終わるのですが、なんかこう悪役とかヒーラーとかそういうポジションで収まらないんですよね。
 
嫌なヤツを見ただけならただ気分が悪いだけで記憶にも残らない。だけどこの息子はなぜか記憶に残る。白い壁に焼付いたタバコの焼け跡のように跡を残します。本人はとても美しいのに。
 
この映画の息子はとにかく美しく容姿端麗なのですが美しいってだけの登場人物ならいくらでもいるんですよ。フランス人形のように可愛らしく美しい妹や育児に悩む母親「エヴァ」。でもそんな美しい人たちの中でやっぱり異色を放っているのが息子「ケヴィン」。
 
このケヴィンくんは映画の表紙にもなっており、上半身裸で弓を引くその姿はひどく印象的です。美少女とか美女とかそういうので最近は目を引こうとするけどこの表紙のケヴィンくんは絶世の美女よりも退廃的で美しい。
 
表紙に印刷されたケヴィンの写真は絵画のような美しさで視聴者を魅了させてきます。しかし現実はそんな幻想とはかけ離れ、醜悪で凶悪なものでありましたが……。
 
ケヴィンは凶悪で醜悪で反抗的のムカつく息子ですが、美しく聡明で知的。彼をただの犯罪者と見るか大人でも子供でもない、羽化したばかりの蝶のような無防備で美しい存在ととらえるかでこの映画の評価は変わってくるでしょう。
 
誰かが彼を止めることができたら結末はもう少し違ったものになっていたのかなぁ。
 
映画の展開上しかたがないのですが、例えるならばゲームにおいて可能な限り悪い選択肢を選びまくって結果、最悪のデッドエンドになっちゃった。というような印象。このもう少しやりようがあっただろうにという感覚がこの映画を気分の悪くなる映画たらしめているのかもしれない。
 

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