鬱ゲーとはあまりにも救いがなさすぎるシナリオやグロテスクで猟奇的な展開が含まれていたりそもそも内容が発狂していたり精神的に嫌な気分になるゲームの事を鬱ゲーとして分類します。
今回は、体内を蟲が這うような凶悪で気味の悪いゲームをご紹介します。後味の悪いゲームが好きな精神マゾヒストにオススメ!
不気味なゲームから精神的に辛いゲームまでご紹介します。どれも是非おすすめなのでプレイして嫌な気持ちになってください。
15位 ひぐらしのなく頃に ※原作のみ
ひぐらしのなく頃に -鬼隠し、綿流し、祟殺し、暇潰し編-[同人PCソフト]
ジャンル |
サウンドノベル |
属性 |
推理ホラー |
メーカー |
07th expansion |
ハード |
PC |
恐怖度 |
★ |
後味 |
まずい |
ひぐらしのなく頃にはアニメ化などがされて今となっては有名すぎる作品。原作をやっていない方は是非とも原作をプレイすることをオススメします。
初代ひぐらしにはなんとも言えないような不気味さがありました。作者の巧みな文章力と独特な絵柄、そしてチープな効果音によって田舎ののどかな様子と不気味さが表現されています。
コミケで発売されてしばらくは情報も少なかったため大変不気味なゲームでした。有名になったせいで恐怖は半減ですけどね。
14位 魔女の家
ジャンル |
RPGツクール |
属性 |
ダークファンタジー |
メーカー |
ふみー |
ハード |
PC |
恐怖度 |
★ |
後味 |
切ない |
魔女の洋館を舞台にか弱い金髪美少女が探索するダークファンタジー。
ストーリーが非常に綺麗に織り込まれていて作りが丁寧です。計算されたマルチエンディングは切なさとやるせなさがいっぱいです。
13位 ジノーグ
ジノーグ MD 【メガドライブ】
ジャンル |
シューティング |
属性 |
エログロ北欧ファンタジー |
メーカー |
メサイア |
ハード |
メガドライブ |
恐怖度 |
なし |
後味 |
疲れる |
メガドライブで登場したファンタジーのシューティングゲームです。
バーチャルコンソールでも配信されています。
シューティングゲーム故に難易度は凶悪。1つ1つのステージが凶悪な上に出てくる敵もステージそのものも肉肉しくグロテスクに変貌していきます。
とくに後半のボスは人間の臓器や性器をモチーフにしたエログロな外見。気持ち悪さに磨きがかかっています。クリアしたときには精神がひどく疲弊していることでしょう。
12位 愛と勇気とかしわもち
愛と勇気とかしわもち
ジャンル |
パズルゲーム |
属性 |
幼女 |
メーカー |
カタテマ |
ハード |
PC/スマホ |
恐怖度 |
★★★ |
後味 |
びっくり |
フリーのパズルゲームです。
パズルの画面には可愛い幼女のあいちゃんがニコニコしてて癒されます。
何も知らないでプレイしていたら…ぎゃあああああ!!!
11位 schooldays
School Days(スクールデイズ) L×H(限定版)
ジャンル |
エロゲー |
属性 |
学園、恋愛 |
メーカー |
overflow |
ハード |
PC/PS2 |
恐怖度 |
なし |
後味 |
なし |
かの有名なエロゲーです。三角関係を軸にストーリーが進んでいくのですがなんといううかプレイヤーの思った方向になかなか進んでくれない。
あれよあれよと進んでいくと予想通り最悪な結末に…。
そしてエンディングに流れる歌はすさまじく壮大で、この惨劇こそが真のエンディングであると言わんばかり。
曲調と相まって不快感が後を引くゲームです。
10位 フィロソマ
PHILOSOMA
ジャンル |
シューティング |
属性 |
SF、一部グロ |
メーカー |
ソニー |
ハード |
PS |
恐怖度 |
なし |
後味 |
まずい |
PSで登場したシューティングゲームです。
普通のシューティングなので機体は戦闘機。最初はSFチックな世界観なので鬱展開とかグロとか無縁のように見えるのですがステージを進め、仲間が戦死していくごとに周りが異質にイビツに変容し始めます。
そしてついに終盤のでは機械的だった風景すらアンデットと化して人間の内臓のような気持ち悪いステージと戦死した仲間が機体ごとゾンビとなって襲いかかります。
ステージ1とステージ5では違いすぎてまるで別作品。
ゾンビ化した戦闘機ってなんか不気味ですよね。まあそこを超えた先には凶悪な末路が待っているのですが…。
9位 ドラッグオンドラグーン
アルティメット ヒッツ ドラッグ オン ドラグーン
ジャンル |
アクションRPG |
属性 |
電波ファンタジー |
メーカー |
スクエアエニックス |
ハード |
PS2 |
恐怖度 |
★ |
後味 |
絶望 |
ドラゴンと一緒に敵を倒すファンタジー!だと思ってプレイしていたら大変なことになりました。
とにかく全てが鬱展開。感動も何もありません。
一番最初に迎えたエンディングがあまりにも悲しすぎてもっと救いはないのかとやりこんで探しまくったらどんどんと堕ちていく堕ちていく。
展開がとにかく邪悪で悪質になりそれでも数時間にわたる作業ゲーと苦痛と化した武器と武器物語の回収に耐えた結果、そこにあるのはただ絶望のみ。
抗え、最後まで。抗った結果がこれだよ!
タフな精神を持った方にオススメ!
8位 - for elise ~エリーゼのために~
for elise~エリーゼのために~
ジャンル |
エロゲ |
属性 |
電波・グロ |
メーカー |
ビジュアルアーツ |
ハード |
PC |
恐怖度 |
★ |
後味 |
まずい |
冴えないモテないうだつの上がらない男が主人公のサラリーマン物語。とにかくエログロ、主人公もどこかおかしい。
このゲームが鬱になるのは現実がそのまま描写されているところ。電話をとればクレーム、同僚はちょいちょい嫌がらせしてくるし憧れの人には見下され仕事に対するモチベーションもない。
社会人やってて起こる嫌なことをふんだんに詰め込んでいる。ある意味、子育ての嫌なことを全部詰め込んだ映画「少年は残酷な弓を射る」と似ている。
女性に散々良いように利用され最後まで誰も愛されなかった悲惨なサラリーマン悲惨なゲーム。
7位 零 紅い蝶
零~紅い蝶~ PlayStation 2 the Best
ジャンル |
ホラー |
属性 |
和風 |
メーカー |
テクモ |
ハード |
PS2 |
恐怖度 |
★★★ |
後味 |
感動 |
美しき双子が村で彷徨う美しくも儚いホラーゲーム。力のない非力な少女が出口を彷徨う姿がとても儚い。
村を浮遊する紅い蝶、嘆美なストーリーと感動のエンディングに涙が止まらないだろう。
6位 影牢
影牢~刻命館 真章~
ジャンル |
トラップアクション |
属性 |
ファンタジー |
メーカー |
テクモ |
ハード |
PS |
恐怖度 |
なし |
後味 |
すっきり |
悪をプレイするというのがテーマのトラップゲーム。とにかく罠の種類が多彩でそれ故に敵の殺し方も多彩。ギロチンで首を切ったり溶岩の入った花瓶で頭を熱したり色んな殺し方ができるからとにかく飽きない。
そんなダークサイドなゲーム故に展開も陰湿。とくに前作の刻命館へと続く真エンディングは影牢ファンなら絶句もの。
5位 さよならを教えて
さよならを教えて comment te dire adieu ~あそBD~
ジャンル |
エロゲ |
属性 |
電波・学園 |
メーカー |
ビジュアルアーツ |
ハード |
PC |
恐怖度 |
★ |
後味 |
感動 |
悪夢に悩まされる青年を主人公にした学園モノ。淡々とした毎日の中で少女たちと会話し出会いながら青年は自分自身を見つめ狂っていく。
終始夕日に照らされプレイヤーは真っ赤な画面を見つめることになる。不可解な選択肢と異質な展開もそうだけど真っ赤な画面と代わり映えのない日常というのが地味に精神を削ってくる。
そして最後を彩るエンディングの悲壮感は異常。だれかさよならを教えて。
またこのゲームはBGMも秀逸。それぞれの音楽が登場するそれぞれのキャラクターを象徴している。怠惰で気だるげなBGMは夕日のなかで淡々とした毎日を送る人見青年を象徴する音楽だと思う。
4位 The Stanley Parable
Steam:The Stanley Parable
ジャンル |
洋ゲー |
属性 |
電波 |
メーカー |
Galactic Cafe |
ハード |
PC |
恐怖度 |
★★ |
後味 |
すっきり |
いちいち細かく指示を出してくるナレーターに逆らってブチ切れられるゲーム。
ナレーターがいろいろ指示をだしてくれるのだけど正直先のことすらわからない。うるさく支持する他人を尻目に恐る恐る展開を進めていく感じ。
その恐怖感は目隠しして道を歩く感覚に似てる。色々教えてくれてるんだけど一寸先は崖かもしれないし闇かもしれない。
指示に従っても従わなくてもナレーターはだんだん暴力的になっていくし、口が悪くなってくる。第三者で傍観者に徹していたナレーターが狂暴になっていく姿は一種の恐怖。
何が起こるかわからなくて怖くて怖くてしょうがない。 実際進めてみるとありえないことに気づかされてまたその展開に身震いが止まらない。そんなゲーム。
3位 Neverending Nightmares
Steam:Neverending Nightmares
ジャンル |
洋ゲー |
属性 |
電波・悪夢 |
メーカー |
Infinitap Games |
ハード |
PC |
恐怖度 |
★★★★★ |
後味 |
猛毒 |
悪夢に悩まされる人物が作ったゲーム。寝ても覚めても夢なのか現実なのかわからない。扉を開けても開けても、終わりにたどり着くかもわからない。先のことすらわからない。作者の不安がよく表現されている。
鬱作品に共通して言えることだが、やはり直接的な破壊描写も血飛沫もないというのは一番不気味。
セピア色のゆがんだ線画で描かれたひどく美しいグラフィックはゲームの不気味さ異質さを最大限までに高めている。
見ているだけで気が狂いそうになり、長時間プレイすればプレイするほど精神が悪夢に侵食していく。
プレイヤーの精神に直接狂気を植え付ける完成度の高いゲーム。ストーリーも最後まで結局わけがわからないが、真相が不明というのは一番の恐怖だと感じさせる。逆にそれがいいのかもしれない。
2位 鬱夫の恋
元になった実体験について
ジャンル |
RPGツクール |
属性 |
恋愛・学園 |
メーカー |
不明 |
ハード |
PC |
恐怖度 |
★★★★ |
後味 |
猛毒 |
作者不明のフリーゲーム。ひぐらしの時もそうだけど作者がわからないというのは一番の不気味さがある。
中学校を舞台にした恋愛ゲームで主人公の鬱夫をめぐる登場人物、物語、境遇、出生にいたるまですべてが不幸としか言いようがない。
あらゆる選択肢を持ってしても幸福になることは叶わず、抗うことすら許されずただ一つの末路に追い込まれるそのシナリオは現実世界の理不尽さを良く表現している。だからこそこのゲームは下手なホラーよりトラウマになる。
まさに、力のないものが奪われる苦しみを知った人間だからこそ作ることができたゲームだと思う。
肝心のゲームの内容だけど、テーマにしているネタがネタなので大変痛々しい。あまりの惨さ、残酷さに正直最後まで見ていられない人がほとんどだと思う。不気味な描写にチープなクラシックも相まって精神に直接ダメージを与えてくる。
このゲームのすごさは、不幸を描いているだけでなく時折希望を入れてくるところにある。普通のホラー映画とかグロテスクなだけの漫画とは違うところがここにある。
直接的な破壊描写や血飛沫は確かに見た目派手ですごそうに見える。だから見た人も見た瞬間に「ホラーをみた!すごかった!」という実感を得る。
でもただそれだけ。そこには見せかけの絶望があるだけで人の心に残りはしない。
このゲームには直接的な描写がない。そして希望をわざと入れている。絶望だけだと人の心は死ぬが、そこに希望が入ると人の心は潤いを取り戻す。
そうやって人の心が感度を取り戻した瞬間に、このゲームはとどめの一撃を入れてくる。プレイした人間が絶望に陥るように。苦しみもがいて死に絶えるように。すべてを計算した上で。
おそらく、作者はこのゲームに自分自身の悪意をすべて詰め込んだのだろう。自分をここまで苦しめた世界に対して、学校に対して、家族に対して。
ただの凡人が作り出したただ一つの奇跡。
1位 かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄
かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄
ジャンル |
サウンドノベル |
属性 |
電波、ホラー |
メーカー |
チュンソフト |
ハード |
PS2 |
恐怖度 |
★★★★★ |
後味 |
猛毒 |
私が鬱ゲーやホラーゲームにはまるきっかけとなったゲームです。
有名なミステリー作品「かまいたちの夜」の続編…と歌いつつもその真の姿はミステリーを被った電波ホラーゲーム。
ミステリーはこのゲームでただ一つしかないチープな本編シナリオのみで、多数つめこまれたおまけ要素がこのゲームの真の価値。しかしそのおまけシナリオはあろうことかどれもこれもがエログロ描写満載でかなりのトラウマもの。
話の結末もほとんどがバッドエンド……を超えるデッドエンドレベルのもので従来のミステリーを望んでいたプレイヤーから賛否両論の嵐を巻き起こしました。同時に中古ゲームショップの店頭には恐怖に支配されたプレイヤーたちによって投げ売りされたかまいたちの夜が大量に並びました。(まあ当然だけど)
このように賛否両論の作品ですが、ホラーとしてみればかなり良質な作品で不快感満載の描写や言葉を失うほど悪質な結末は評価に値するものです。
とくにシナリオの最後を飾る問題児シナリオ「妄想編」は、ゆがんだ音楽、イビツな効果音、そしてぐにゃりと崩れた主人公の視点で見事に描かれておりサウンドノベルの強みを最大限まできわめて作られた怪作です。
前作のシナリオを引き継いで、墨色に塗りつぶされた真実を少しづつ拭い思い出していくようなそのストーリーはかまいたちの夜の最後を飾るに相応しいシナリオといえるでしょう。
まぁその問題児シナリオのせいで一か月間恐怖に振え、夜寝る際、布団をかぶっておびえる羽目になりましたが…。皆さんもぜひ、このゲームをプレイして恐怖の夜をすごしてください!