一人暮らししてたの おかあさんになるまえ
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって 強がってた今は爪きるわ 子供と遊ぶため
走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだからあたし おかあさんだから
眠いまま朝5時に起きるの
あたし おかあさんだから
大好きなおかずあげるの
あたし おかあさんだから
新幹線の名前覚えるの
あたし おかあさんだから
あたしよりあなたの事ばかり
ネットで有名になってるあたしおかあさんだからというこの曲。怨恨だの呪いだの色々言われ私も歌詞だけ見てあまり良い気分はしないものの、食わず嫌いはよくないのでちゃんと原曲を聞いてみようと思い聞いてみました。
感想は・・・・・・。うん。
なんか歌詞だけ見るよりずっとヤバい・・・・・・。なんというか言葉にできない不気味さがある。
この曲がムカつく理由
- ナチュラルに働いてる女性を馬鹿にしてる。
ハイヒール履いて一生懸命働いてる人を「強がってる」の一言で馬鹿にするのはどうかと。
この歌詞、母親になった女性が過去の自分を振り返り強がっていた自分を否定する言葉でもあるのだけど、自分がしてきたことや働いてきた人生を悪いものとして否定するのはどうなんだろうか。
あと働いてる人は強がってるわけじゃなくて「生きるため」に働いているのに「思い上がってる生意気な女」だと決め付けるような感じで、最近流行の職業差別とはこういうことをいうのではないだろうか。
あと自分のことしか考えてない・・・って余計なお世話じゃ!
- 過度な自己犠牲は子供にとっても悲しみでしかない。
こう何度も何度も、あなたのために、あなたのために捨てた諦めたと連呼されるのは子供の立場からしても悲しみ以外ない。そんな何度も恩着せがましくされたら感謝するよりも空しさの方が先に来るわ!
- サビの部分から洗脳ソングっぽくなる
この曲、歌手の声が高まるサビの部分で音程が上がり、尚且つ誇張するように「あたしおかあさんだから」と叫ぶ。それが何度も何度もループして再生される。途中から病的になってなんか洗脳されている気分になってくる。お母さんにならなきゃ・・・・・・お母さんにならなきゃ・・・・・・。正直歌を聴いてから気味の悪さがプラスされて余計に吐き気がしたのはこの宗教的なメロディがあったからだと思う。
- 歌詞だけ見ると恨み節に見えてくる
何度も何度もおかあさんだからと誇張されるせいで、逆に恨み節に見えてくる。ひぇぇ・・・・・・なんかごめんなさい・・・・・・。
- 押し付けがましい
総括して前述した職業差別と母親賛歌が相まってなんか押し付けがましい。正社員よりパート。おしゃれより自己犠牲。自分より子供。そういった押し付けが「おかあさん」という歌詞に集約されている。
- 主語が大きい
なんかみんな自己犠牲して子供のために全てを捨てているような主語の大きさがあるけど仕事も家庭も手に入れている女性も少なからずいるんじゃないですかね。
- 家庭と仕事、どちらかしか選べない残酷さ
昔から「男の人は家庭も仕事もどっちも手に入れられて羨ましいなあ。女はどっちか一つしか選べないもんなあ」って思ってたけどそれを確固たるものにするような歌詞で気分悪かったです。
わたし社会人だから
わたしおかあさんだからの歌を真似して私社会人だからって歌を作ってみました!
ほんのり泣ける感動ソングです!
一人暮らししてたの ニートになるまえ
有給なくて 家賃補助なくて
生きていけるって 甘かった
今は通勤地獄 遅刻は社会人失格
走りやすい靴は みっともない、と
わたし 社会人だから
あたし 社会人だから
怒られても笑顔でいるの~~~
あたし 社会人だから
定時後、他人の仕事も手伝うの~~~
あたし 社会人だから
休日も勉強だけするの~~~
あたし 社会人だから
趣味よりより会社のことばかり~~~~
あたし 社会人だから
給料は参考書に使うの~~~~~~~~
あたし 社会人だから
遊びはすべてやめるの~~~~~~~~~~~~!
おかあさんを社会人に変えて歌詞を作りなおすだけで大分悲壮感増すのは原曲がやはりアレだったからだろうか。
最後に一言・・・・・・
好きでヒールはいてるわけじゃねえわ!!