なんやかんやでストーリも進めていき、物語ももう後半戦。
いつのまにか結構な人数の王様を殺しており、薪がいくつか集まった。
この薪を祭祀場の王座にセットしていき彼等に原初の火を復活させ人類が正しく生きる正常な世界を作り直してもらう必要があるのだ。
どいつもこいつも(特にロスリック王)「俺は絶対に王にならないから!!火の継承の儀式なんて絶対ヤだから!!」と激しく抵抗したがどうやら彼らが王座に就き火の継承の儀を行ってしまうと王たちの魂が封印されてしまうらしい。
だからどいつもこいつも「王になりたくない!(><)」とダダをこねていたのだ。
ワイを王にしようとしてたヨエルとユリア……!ゆるすまじ!!
最初から王の座についている人類の王、ルドロスのおっちゃん。いつも異形のソウルをいろんなアイテムに変換してご褒美をくれるおじいちゃんのような存在だ!しかも安い!
火の継承をしたら自分が死んでしまうことを知っていて王座についている。
なんて悲しいんだ!その懐の深さに完敗!!
薪をすべての王座にセットしたら火防女ちゃんがいきなりふらふらと歩きだした。
帰ってくるたびにいろんな場所にいるのは分かるけどいきなりふらふらと歩き始めたのは初めてのことだ!怖い!!
火防女「すべての薪が揃いました。ついにこの時が来たのです。継承の儀式を行いましょう」
待っていたかのように語りだす火防女ちゃん。なんか襟がすごいことになってますよ。
めくりあがった襟も気にせずサークレットの中の目をギラギラさせて儀式をしようと身構える火防女。それもそのはず、彼女にとっては待ち望んでいた時がようやく来たのだ。最後のフィナーレへと続く、最後の儀式……。
おごそかな継承の儀式……、その先にあるのは……
る、る……ルドロスのおっちゃーーーん!!!
そんな、そんな……ルドロスが死んだ……!!?
うわあああ……
うわあああああああああ!!!
ルドロスの突然の死にむせび泣くゴリアテ。
ルドロスが死に、何も答えない。その時ゴリアテは初めて気づいてしまった。
「あ、ワイわりとルドロスのこと好きやったんや……」
うわああああああん!!
フレンドからは「いや、まあそういう運命だし」とあきれられる始末。
運命で納得できるか!!ルドロスのおじちゃんが死んじゃったんだぞ!あんなにいつも優しくて色々ご褒美をくれたおじいちゃんが死んじゃったんjだ!!冷静でいられるかよおおお!!
ルドロスの玉座に乗ってメッセージを残しておくゴリアテ。
きっと同じ気持ちを抱いたプレイヤーが評価をしてくれることだろう。
ルドロスの玉座には、彼の遺したアイテムがあるのみ……。
ゴリアテにとってはルドロスの形見になってしまった。
「頭蓋の指輪」
これはおじいちゃんが残した指輪……おじいちゃん!この指輪をおじいちゃんの形見として持っておくね……。
効果「敵から狙われやすくなる」
ハァァアァアア!!?あんのクソジジイ!!!
敵から狙われやすくなるってなんやねん!!
なんちゅーーアイテム残してくれやがった!!!こんなもん装備したら敵からボコボコにされるじゃねええか!!!ただでさえ鬼畜ゲームの世界なのに鬼畜か!!?
いや、まって……
もしかして……
もしかして……
ワイのことが嫌いやったんか!!
いつもニコニコしながら談笑に応じてくれてたけど……
心の底ではワイのこと、疎ましくおもってたんか……?祭祀場に蘇生するたびに無駄に話しかけてひと時の安らぎを求めていたけど……もしかして迷惑だったんか……?
呆然とするゴリアテ。もうこの崖から飛び降りて身投げしてしまおうか……。
その様子を偶然見ていたフレンドが……
「あーー、頭蓋の指輪ね?それつけて初心者に協力するとタゲ取りできるからいいんだよね」
ゴリアテ「!!?」
そうか!!そういうことだったんだ!!
ルドロスのおじいちゃんは「この指輪を付けて初心者を助けてやれ」って言ってるんだね!!
わかったよおじいちゃん!!
ぼく、この指輪をつけて太陽の戦士として初心者をいっぱい助けるね!
おじいちゃんの遺言は受け取ったよ!!
物事を都合よく解釈するゴリアテであった。
続く……。