vtuberになりました。というかなっていたと言う表現が正しい。きっかけは元々モノづくりが好きだった。自サイトのイメージキャラクターを動かしてみたかった。それだけだ。
ゴリアテ、緑茶を飲むとアヘ顔になるVtuber - YouTube
ダイエットの記録として配信を利用してたらvtuberができてしまってそれからvtuberになっている。創作の神に愛された存在が私だ(爆)
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前置き
vtuberのことなんて全く知らなかった。企業勢という概念も個人勢という言葉も。唯一見たことがあるvtuberはピピピさんだ。Vtuberの全盛期は2018年でそのときは2022年。付け焼刃で色々みても全然足りない。
そんな空っぽな状態からのスタートだったから色んなことを勉強した。
続けて思ったのがvtuberとはすごくお金がかかるということだ。
私は最初ニコ生と同じように考えていて費用もかけずできるものだと思っていた。
でもそうじゃなかった
この世界にいる人は誰しもがタレントという自覚を持っており職業としてvtuberをしている。本気度が違う。
立ち絵だけではなく、ロゴや配信画面に使う枠、背景、すべて自腹でお金を払ってプロに依頼し用意している。そのためにバイトを掛け持ちしてやっている人もいる。
個人の準備中Vtuberのほとんどがそこまでやってる。
なぜVtuberになるのか
私はよくわからないままVtuberになっていたけど。この世界のほとんどのVtuberはホロライブやにじさんじという巨頭に憧れて個人勢になるらしい。
個人勢で経験を積んである程度チャンネル登録が増えたらそこから企業になり転生するという流れのようだ。
そして彼らの最終目標はにじさんじ、ホロライブ、底に至ることが最終目標なのだ。
YoutubeでVtuberをよく知らない私にも頻繁に「Vtuberオーディションに受かる方法」という動画が出てきた。
見てた時は「??????」って感じだったけど今思えばあれらはそれだけにじさんじやホロライブに入りたい人が多かったからだと理解できる。
お金の話をしてしまうと、たとえばホロライブのVtuberは一番登録者数が少ない人でも60万人近くの登録者がおり、ホロライブにはいるだけで60万人が保障され色々引かれたとしても年収は5000万は固いと語っているうさんくさいコンサルがいた。
うさんくさい話だけど、そんな話をされたらみんな憧れちゃうよね。
でも実際は、ホロライブに入る事は最終目標ではないと思う。多分そこから先もずっと活動が続いてく。たくさんの人の前で面白い物を提供して同時視聴者をたくさん獲得しないといけない。そのストレスは生半可な物ではない。
契約の事は分からないけど、友だちは2年とかで期間が決まっていて伸び行きが悪いと継続してもらえないのではないか?と、言っていた。
はてなブログでは一度入ったら切られることはないと言っていた。
どちらかは分からない。だけど友人の言っていた二年契約説は実に生々しく、現実的だ…と思った。
でも、入って終わりではなく入ってからも活動が続いていくのは確かだ。
Vtuber活動に必要なもの一覧
Vtuberはそこまでやるとすごくお金がかかる。まずアバターの初期投資に30万円、配信機材の購入に30万円、マイクとヘッドセットに2万円、ASMRをやるなら追加で2万。
さらにロゴのデザイン、配信のオーバーレイ、背景画像、サムネイルの立ち絵イラスト。そこからさらに知名度を上げるためYoutubeの広告が10万は必要だ。1万はだめだ。大した成果がでない。
名称 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
①ロゴ |
5000円~ | Vtuberを始めるならロゴが必要だ。準備中でもほとんどの人が持っている。Youtubeとかそういう場所でも使うけどやっぱり企業にアピールしやすいというのがあると思う。 |
②サムネイル用の立ち絵※ |
10000円~ | サムネイルは絶対必要だけどそのためには立ち絵がないといけない。Vtuberは一般的にママと呼ばれる絵師さんの存在がいて、他の人に依頼することはタブーになっている。 |
③自己紹介サイト |
10万円~ |
Vtuberが自分を紹介するページ。なくてもいいけど作ろうとしたらほとんどフリーのサイトで作るから素人臭の酷いものになりがち。それを見て仕事を依頼しようとは思わないのでアイドルとして活動するなら企業レベルのものが必要になる。 |
④OPアニメーション |
10000円~ | リスナーをワクワクさせたいならこれも必要。静止画イラストだとワクワク感がないし。 |
⑤待機画面※ |
0円~ | 退席時に表示する画面 |
⑥Live2Dモデル※ |
300,000円~ | 絶対に必要なもの。Vtuberの本体。これが一番高い。セルフ受肉は良い評価を受けない。ママという存在とセットであり、絵師さんのブランドがないとリスナーが付かないため。最低でも30万はかかってしまう。 |
⑦3Dモデル |
500,000円~ | 3Dモデルは一般的に売れてきたらモデラーに作ってもらう風潮がある。なくてもいい |
⑧配信用PC※ |
300,000円~600,000円 | 絶対に必要な物。雑談配信とかだけなら低スペックのPCでもいいけどAPEXとか絶対にやることになるので最低でも30万はないとキビシイ。プロゲーマーになるならPCを2台持ちして一方でゲーム、一方で配信というスタイルにしないといけないから倍値段がかかる。るしあさんはたぶん2台配信していて、デスクトップキャプチャをするしかなかったからDiscordの通知がでちゃったんじゃないかな。志高いVtuberほどお金をかけている。 |
⑨マイク関係※ |
10000円~30000円~ | ヘッドセットとかマイクとか最低でも1万円。ASMRとかやるならさらに追加でかかる。質の悪いヘッドセットでもいいけど耳をダメにしたくないならちゃんと負荷が軽い物じゃないとダメ。プロゲーマーにとって身体の劣化は死を意味する。 |
⑩広告費 |
100,000円~ | Vtuberになって終わりではなくVtuberになってからも終わらない。広告費を入れたりして露出を増やさないとまったく伸びない。多額のお金を既に払っているので引けないはず。 |
⑪歌ってみたMIX代金 |
5000円~ | 歌を加工してもらう代金。Vtuberは歌もうまくないとダメらしい。 |
※は必須な物
必要なものだけリストアップしてもこれだけお金がかかる。最低でも65万。1万人近くいるVtuberがこれだけの費用を投資してると思うとすごい世界だなと思う。ちなみにピピピさんは120万くらい投資してたといっていた気がする。アバターに50万であとは機材だったような…。
本格的にやるなら100万はかかる。みんなそれっとVtuberになってるけど、右から左に移せる額じゃない。なったらなったらで罵詈雑言を浴びる世界だ。Vtuberを潰そうとする存在もいる。
チャンネル登録が2000人いてもスパチャなどで入るお金は2000円程度らしい。正直割に合わないな…と思う。はっきいってさもしいブログの広告収入の方が多い。
たったの2000人と思うかもしれないけど、ゼロを1にするということはすさまじく難しいことなのだ。路上ライブで2000人もきたらそれはすごい人でしょ?2万人もいったら大成功者だ。
vtuberの言葉と同時に必ずお金・稼げるという言葉がくるけどこう言った前提が影響してるんだなと思う。
ゴリアテがVtuber活動でかけた費用
私もvtuberを実際初めてみるとたくさんのことが必要だった。
最初のVtuberの配信はお粗末な物だった。正面しか向かないアバター。小さすぎるコメント表示。今思えばこんなひどい出来でVtuberやってたのかと思う。
でも同時にこの時の自分は「本気でVtuberになる」気がなかったのだとも思う。本格的にVtuberをやる気がなくてサラリーマンが本職だと思っているから、ニコ生の個人配信レベルのものしか考えてなかった。
歌が上手い人も絵が綺麗な人もゴロゴロいる。そんな中雑なイラストと配信画面はとても悪目立ちする。こんなんでも人が来てくれて、固定リスナーがいてくれたのは奇跡に等しい物だったと思う。
8ヶ月が過ぎ、年末に差し掛かった時、私はもう退けない状況まできていた。Vtuberを本格的にやるならもっと完璧にやらないといけないと思った。
年末に振り返った時それを思い知らされ、私はあらゆるものをとにかく制作しまくった。
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①アバター制作 4500円
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アバターは自分で制作した。セルフ受肉と呼ばれるものだ。モデリングも全部やった。
セルフ受肉はこの世界ではあまりいい印象を持たれない。ママがいないから。ママが自分で子供の中に入っているという気持ち悪い表現をしている人がいるくらいに。
Vtuberにはママ文化が根強く、絵師さんのネームバリューがブランドと等しい。有名なクリエイターさんや絵師さんがセルフ受肉するならまだしも、一般の素人がそれをやるというのはあまりお勧めされない。
そして私はその中でも酷いもので、正面しか向かない雑な作りだった。ニコ生クルーズには福笑いだと言われた。何だ!?アイツら!!
そして3D化しなんども改良を重ねプロの作ったカスタムアイテムを参考にしたりしてクオリティを上げた。髪だってさらさらに動く。テクスチャの勉強費用で支払った4000円は安いと思った。そんなことをしていたら初見さんから「大手のVtuberみたい!」と言われた。こんな短期間で、私はたくさんの事を勉強した気がする。
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②ロゴ0円
- 私は最初、ロゴの必要性を感じてなかったけどVtuberさんはみんなロゴを持っていた。ロゴをどうしよう…と思ったら配信画面のそれロゴじゃないの?ファビコンもそれじゃん。とリスナーさんに言われた。あ、そういえばブログ作った時にファビコンつくったなと思い出し倉庫から探し出してきたのがコレ。
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③ホームページ(ポートフォリオ)月600円
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ここまでなんか作ってると成果物が結構な量になってくる。PremiumProとか使えるソフトウェアも増えてきたし、そろそろポートフォリオも作らないとなと考え始めた。必要なのはサーバー代ではてなブログで作ったWebサイトをそのままVtuberにも流用した。もともとこのサイトのイメージキャラクターとして作った奴だし。
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④音声認識用マイク代 10000円
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字幕システムを入れてみたくて音声認識用のマイクを購入した。これは前勤めていた職場で使っていたものだ。音質はかなり良く屋外などでもすごくクリアに聞こえる。元々屋外での音声認識に使うものだから。
ASMR用のマイクも手に入れた。値段は2万円くらいするものだ。昔ブログの読者さんだったプロゲーマーの子がたまたま私を発見してくれて、私にプレゼントしてくれた。買ったけど使い方がわからなかったのと、使わないからって。ブログを通じてとても良い人々に巡り合えたと思う。すごく感謝してる。
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⑤Webカメラ 0円
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家族が自分の顔を映すために買ったものだったけど、使わないで半年ほど放置してたから奪い取った許可を得てVtuberの動作試験に使った。
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⑤Youtube広告20000円
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Youtubeの広告出稿。いきなり1万円いれるわけじゃなくて、一万円を数日に分けて細かく入れる。クリック単価で費用が掛かるシステム。あまり効果はないけど10人くらいはチャンネル登録が増えて、再生回数は3000件くらい増える。
個人的にはGoogleADSという広告のプラットフォームで管理するようになっていてちょっと上級者向け。仕事でこういった広告は使う機会が多いと思うので、試しにやってみて使用感を覚えておくと無駄なお金にはならないと思う
スタートにかかった費用はゼロ円で、バージョンアップで14000円。
広告費も合わせると使った総額は3万4千円くらいかな。
パソコンは元々ブログの更新などで持っていたものなので費用としては除外。それでも30万くらいの高額なハイスペックPCを使っている。
じゃあVtuberになってから得たお金はいくらかというとだいたい現時点で1万円くらい。ただお金では得られない知識や技術をたくさん得ることになった。Adobeのソフト、配信で使用するAPI、3Dモデルの制作などお金に変えられない技術をたくさん獲得したから正直お金よりも得た知識の方がでかい。
ただこれは私がすべてセルフで行っているからであってほとんどの人は依頼して作ることになる。一番儲かるのは結局桶屋なのだ。
Vtuberの世界はニコ生とかにくらべるとなかなかカオスな世界で。アル中カラカラハイボール!みたいなものではなくてエロASMR配信とかどうしてもそういうのに偏りがち。
でも初期費用を考えるとどうしてもそうならざるを得ないのかもしれない。そういえばうちの親も副業を載せられて初めて看板費含めて100万ちかく使ってたなあ。利益はゼロだったけど。