DbD煽り問題が最近すごくにぎわってます。
最近DbD関連のフォロワーさんもふえてむちゃくちゃタイムラインに上がってくる。
発端となったのは、過去の煽り行為が大会開催者に確認されて出場を見送られたということから始まってるようです。
ただ問題なのは、参加禁止になったその人が自身のツイッターで「大会に出られないから煽りは良くない」という旨の事を書いてしまったことにあります。
(ただ誰しも過ちはあると思うし、カッとなって煽ったりマナー違反してしまうというのはだれしもあることだと思いますのであまり中傷とかはしないであげてね)
「たかがゲーム」という言葉で括る人を良く見るのですが、煽りと大会開催のリスクについて言及する人があまりいないみたいでしたので、大会側として危惧してることをつらつら書いておきます。
参考くらいにとどめてください……。
大会でなぜ煽りに厳しくないといけないのか
ただ単にマナー違反だからと考えている主催者も多いと思いますけど、ぶっちゃけ自分は「煽りで人を殺せる」からだと思ってます。
マジで煽りで人が死にます。砂糖でも人は殺せます。
たかだかゲームというけどネットの煽りで殺人事件が起きたことがある
たかだかゲームと思いがちですし、自分が知る限りではゲームの煽りで人が殺された事例はありません(もしかしたら海外では人が殺されたりする事例があるかもしれないけど…)
ただSNSの煽りで殺人事件となった事例はあります。
ブロガーHagexさん刺殺事件、『低能先生』と呼ばれた男に懲役18年の有罪判決「理不尽で身勝手」(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース
事件が起きたのは2018年6月24日、はてなブックマークというSNSではほぼ匿名でコメントをつけあうことができるシステムになっていますが、そこで他のユーザに対して「低能」と攻撃的な発言をしている人がいました。
周りの人たちもその人を「低能先生」とか名前を付けて煽っていたのですが、怒りのボルテージがマックスまで達し、見せしめにブロガーを殺傷してしましました。
SNSはゲームの煽りと違い言葉のやり取りが交わされるため毛色が違うかもしれませんが、DeadbyDaylight上での煽りはチャット欄の暴言だけにとどまらずSNS上の炎上に発展したり、プレイヤー同士のケンカに発展することが非常に多いと思います。
多人数対一人という非対称な側面もあり、煽りを超えて4人で一人をいじめる、悪質ないじめにもなりやすいです。
匿名で、煽られて、結果的にターゲットになったのは、実際に会いに行ける有名なブロガーを見せしめに殺害、そんな事件が実際に起きています。
実際今回煽りで炎上した人も、親を殺されたかのように恨みを買ってしまっているでしょ? ゲームにおいてもキャラクターの中には人がおり、対戦相手をバカにする行為は恨みを買ってしまいます。
松本被告が出頭する直前には「犯行声明」がネットに投稿された。「俺を『低能先生です』の一言で通報&封殺してきたお前らへの返答だ」
Hagexさん刺殺事件11日初公判 恨み募らせた被告:朝日新聞デジタル
後続に予定していたブロガーイベントが中止になった
この事件をきっかけに、直後7月1日にはてなが予定していたブロガーが集まるはじめてのイベント「はてなブログ公式ミートアップ」が中止になりました。
はてな初のブロガーイベント中止 Hagex氏刺殺事件受け - ITmedia NEWS
そしてその次の年も、次の年も、イベントが開催されることはありませんでした。
自信が提供するサービスで、殺人が起こってしまったら二度とイベントは開催できません。
これはゲームの大会にも同じことが言えます。自身の主催するイベントで事件が起これば、その事件の発端が主催者にあるのではないかと追及されてしまうのです。
主催者は再発防止を求められます。すなわちそれ、大会を二度と開かないということ。
公開対戦と違って大会は参加者の身元が割れている
オンライン対戦ならIDを隠したりして匿名でゲームができるため事件になるリスクはある程度防げますが、大会では参加者の身元がほとんど割れていることが多いです。
- 大会にかけられた賞金
- 相手のSNSアカウントが探せば出てくる
- 参加者同士でフレンド登録されている
オンライン対戦と違って環境自体が事件化しようとすればいつでもできる状態にあります。とくに金が絡むと人は目の色が変わります。
年齢が若い方は、社会人みたいにお金持ちじゃないので、僅かな額でも目の色が変わります。
参加者同士でフレンド登録もしておかないといけないし、SteamのIDなどは主催者に提供しないといけません。配信者なども多く参加するため、一方は匿名だけどもう一方は顔が割れているということも多々起こります。
ただでさえ公開対戦でも腹が立つ煽りなのに、そこで煽りが常態化すると当然「中の人」そのものに、ものすごいヘイトが向かいます。
大会で賞金がかかるとなおさら熱くなります。参加者の中には大会が終わった後に「あいつを特定して殺してやる」と思う人が現れてもおかしくない。
普段から煽りをしていたりする人は元からある程度恨みを買ってるし、それを面白い行為として動画で公開している人はリスク対象としてもヤベー奴です。
一時の感情でカッとなって煽ったとか、そんなんのとレベルが違う。怖すぎ。
「煽りを悪いことだと思っていない」と発言する人は出場させられませんよそりゃ。
お前の日ごろの行いの悪さで他人がリスクと労力を背負わされている
煽りで参加禁止になって「煽りは悪いことだとおもってない、大会で悪い事だといってるから反省する」と言ったその人に対して私は言いたいことは
お前の日ごろの行いの悪さを、無関係な他人にリスクを背負わせようとした
っということをを自覚してほしいという点です……。
主催者も対戦相手もベビーシッターじゃない
第三者があなたが起こした行為で迷惑を受けたり、不愉快な思いをしているのに、本人が「ゲームで煽りくらい別にいいじゃん、とやかくうるさすぎ」と言っていたら頭に来ますよね。
他人にお世話されてる赤ちゃんならともかく、主催者と参加者は対等な自立した人間だと思います。当該ツイートを見た時の感想は「責任感が足らないな」と率直に思いました。
メッセージが「自分が罰を与えられるから」という観点で書かれてるからだと思います。先生に怒られるからやめるってちっちゃい子みたい。
その後のその人のリツイートとかも見ましたけど、自分の行為で他者を傷つけ、その行為によるリスクを他人に背負わせようとしたという自覚がないように思いました。
主催する側は公平を一番に考えるので、すべての参加者に対して義理を付くしてはくれます。フォローしたりサポートしたり話を聞いたりトラブルがあったらその改善を次の大会で考えたり。
でも参加者は赤ちゃんではないですし、主催側も保育園の先生ではありませんので日ごろの行いで起こしたトラブルまで面倒は見ません。
責任ある一人のプレイヤーとして認められた時大会に参加できる
相手を自立した一人のプレイヤーとして認めているから参加できるんだと思います。
逆に大会の公平性が保たれ、問題があれば改善する姿勢があると信頼しているからみんな大会に参加したり、試合を見たりするんだと思います。
そのどれかが欠けた時、大会へのヘイトが高まったりプレイヤーが出場停止になったりします。
両者の関係は比例しています。
もちろん一人の人間なので過ちはあると思いますし、カッとなってマナー違反をしてしまったというのはあると思います。
大会の主催も参加者も基本的には過去の過ちを反省して次に対処する姿勢があれば責任あるものなんじゃないかと思います。
過去に発生したトラブルを見て再発防止に取り組んだり、損害を解消したりそんな感じ。
正しい反省の仕方
今回の場合ですと「煽りは悪い事じゃない」「大会の主催者が悪いといったから反省する」というのはちょっと方向性がズレていて、
大会に参加したいのであれば、今後煽りは一切行わない、対戦相手を尊重する姿勢を持ち、スポーツマンシップ持ち、他者に迷惑をかけない、という姿勢を主催者の方にアピールするのがそれにあたるように思います。
ただそれをもって参加可能にするか、しないかの裁量権は主催者にあるので主催者が「だめ」と言ったらそれに従うほかないですし、信頼を取り戻すまでに何年かかるかもわからない。
現実はキビシイキビシイ(-_-;)