何かあるとすぐに看護師（透析出身）の友達を呼び出すゴリアテ。ダイエット中のゴリアテにとって腎臓や血糖値に詳しい看護師の専門知識はとても勉強になるのであった。
この日ゴリアテはとあることを思い出した。
一時期話題になり、ネットでも多くのボディビルダーをざわつかせ半ば炎上した医師監修の「プロテインは飲んではいけない」という医学コラム。
｢プロテインを飲んではいけない｣健康のために運動する人に多い根本的勘違い タンパク質摂取で筋肉はつかない | PRESIDENT Online（プレジデントオンライン）
このコラムではプロテインがいかに腎臓に悪く、筋肉の増強に効果がないかが強い言葉で語られている。
①筋トレをしてもタンパク質を摂取する必要はありません。
②タンパク質を摂取しても筋肉はつかないし、運動のパフォーマンスも上がりません。
③タンパク質を摂りすぎることで腎臓を悪くします。
簡単に言うと以上の内容が強い言葉でまとめられており、ボディビルダーたちを騒然とさせたのだった。
その後もプロテインを飲んだら腎臓が悪くなった！というようなツイートがバズっていたり、プロテイン＝腎臓に悪いといった内容が増えたように思っていた。
これは本当なのかなぁ？疑問に思ったゴリアテは看護師の899さんを再び呼び出すのだった。
議題 「プロテインを飲んではいけない」という記事は本当なのか
president.jp
↑の記事よんでもらった
プロテインを飲んではいけない、あーーはいはい……うんうん。確かに……。まあ腎臓に負担がかかるのはあってますよね。
記事がかなり決めつけで書かれちゃってるから……うーんちょっとわかんないなぁ……プロテインに対する殺意は感じます( ´∀｀)bｸﾞｯ!
うーん、プロテインが体にいるか要らないかをお医者さんに聞くと、間違いなく要らないと答えるんですよね。何故ならプロテインパウダーじゃなくても食事でたんぱく質はとれるという見解なんです。医学って基本的に食事から栄養素を取り入れればいいと考えるので。
なるほど、食事から栄養素を取ろうっていう考え方を正しいとするのか
ですです。基本的にそれがリスクが少ないんですよね。食べ物で栄養素を補おうとすると過剰摂取になりにくいんです。過剰摂取しようとすると600個食べなきゃいけないとか現実的に不可能になるので。
プロテインパウダーって少量でも過剰摂取できるものじゃないですか。だから溢れがちになる。例えばコーヒーでカフェインを過剰摂取しようと思うと500杯飲まないと致死量に行かないと思うんですけど、カフェインの錠剤とかになるとすぐに致死量に到達できますよね。それと同じような考え方で書かれているんじゃないかな？と思います。
プロテインパウダーって一食あたり21gで一日一食例えば置き換えて一日に規定量に抑えてる人もいるんですよね。
たんぱく質って女性だと1日50gが規定量だと思うんですけど、ボディビルダーとかなら一日200gとったりする人もいて、それを問題視してるってことなのかな？
はい！それです！そういうような、食事を置き換えて規定量で抑えてる人とかなら全然問題ないと思うんです。問題は過剰摂取がいけないという点なのですが、この記事だとプロテインを飲んでる人全部悪いという風になってしまってそれが良くなかったですね(^^;)
議題 腎臓を思うお医者さんの気持ち
お医者さんは検査データだけをみてイエス・ノーとしか言わないんですよ。要らないものをいっぱいとってからだからあふれ出た状態をお医者さんが見ると
と思うんでしょう。だからこの記事でもプロテインに対する見解が否定的ですよね。お医者さんから見るとリスクがあるものを取ってくださいと言えない。腎臓に負担がかかるとわかっているから。
この記事も正直全部が本当かはわからないんですよね。決めつけたい人が描いているような印象を受けました。ただ記事から敵意は伝わってきます（笑）
こいつら仕事増やしやがってー！健康な腎臓を壊しやがってー！
たぶん、何も悪いことしていない腎臓に対して無知とは言えガンガン負担かけてコノヤロー！('Д')みたいな、そういった腎臓を愛するが故の怒りもあったかと思います。それくらいこのお医者さんが腎臓を大事に考える人だとも伝わってきますので、たぶんこの記事を書いた御方、すごく腎臓に寄り添った素晴らしいお医者さんなんだと思います。
なるほど！たしかにそういう風に思うお医者さんの気持ちになって文章読んでみたら気持ちが伝わってきた！またスポーツジムの野郎！プロテインを患者に進めやがって('Д')！！イライラー！！こんな感じか！
ですです！腎臓って壊れたら二度と治らないのでこのお医者さんとしては
腎臓の網目がちょっとゆるむくらいならいいけどそれがずっと続いて破けたらどうするんだ！
くらいの気持ちなんじゃないかなと思います。
腎臓愛が度を越して患者さんへの怒りに代わってしまったからこういう書き方になっちゃったんじゃないかな？ その怒りがあまりに剥き出しだったので…もうちょっと過剰な表現に走らず、丁寧に伝えられれば良かったですね。
プロテインの歴史ってまだはじまったばかりで浅いから、サンプルも少ないですしわからないことが多いと思うんですよね。お医者さん的には「わかんないことはやんなきゃいいじゃん」って感覚もあるのではないでしょうか？
それ言われて今思ったけどなんか正直、インターネットの繁栄も悪い意味で働いたように思うよね。
昔ってこういうコラムって医学向けの冊子にひっそり掲載されて話題にもならなかった、けど今はこうしてネットに全世界に公開されて話題にならないようなものもあっという間に広まってしまうようになった。これを書いたお医者さんも、イライラしてワーーッと書いたけど、ここまで話題になるとは思ってなかったのかもね。
そうですね……。ただこういった撥ねつける記事と言うのは、そもそも患者さんのQOL（quality of life：生活の質）を完全に除外しているんですよね。患者さんがどんな人生を歩みたいかを真っ向から否定して、何の面白みもない平坦で細く長い人生だけを推奨しているような…いくら体が健康になったところで、それも極論ですよね。
はい！医学というのは細く長くを良しとするんですけど、ボディビルダーの人は美しい筋肉を求めるためにプロテインを飲む……それはお医者さんから見たら太く短く生きているように見えるかもしれないけれど……、それをしている人にとっては人生を充実させる大切なものだと思うんです。
医学がこれを辞めて、これをすれば長生きできますよってどんなに言っても本人が好きな事を辞めて、幸福感を感じなくなってしまっては患者さんは幸せじゃないので、意味がないんですよね。
一般の方は医療従事者の言う事は絶対で、何でも従わなければいけないと思ってらっしゃる方が多いんですけど（一昔前はそうだったかもしれませんけど）今は時代が代わって患者さんの幸せなその人らしい人生を重要視して、医療はそのお手伝い程度の役回りなんです。だからその人の人生を否定するところから入ったら、本来の医療のスタンスではない（ＱＯＬには基づかない考え方）なんですよね…。
筋肉が増えれば基礎代謝量（息をしているだけで痩せられる）がぐんと増えますし、幸福を感じるセロトニンなどがドバドバ出ます。
一番コスパよく幸福を感じられて人に迷惑をかけない手段でもありますので、生活の不規則なお医者さんもメンタルを安定させるためにしているってのはありますので、筋トレは絶対に悪じゃないんですよ。
ボディビルダーの方は医学や栄養の知識も勉強している方が多いですし、プロテインが健康の入り口としてあるなら良い事だと思うんです。はねつけるような書き方はちょっと良くなかったですね
なんか899さんの話を聞いてなんでこの記事がすっきりしないのか、なんでお医者さんはこの記事を書いたのかすごくよく分かったよ！こういうのってやっぱり解説者がいないと理解できないよね。解説無しでゴングが鳴ったって感じだったんだね。
