スーパーファミコンが登場して約二十年くらい。ファミコンが8ドットのピコピコだったのに比べてスーパーファミコンはできることがぐっと広がり完成度の高いゲームが数多く存在しました。
天涯魔境Zero、ゴエモン、クロノトリガー、色々あるけどぼくはやっぱり天地創造!
深く味のあるストーリー、美麗なグラフィック、感動的なエンディング、もう忘れられないよね!
天地創造のアーカイブ配信を求める署名活動が発足
天地創造復刻に向けて署名活動が行われています。
#天地創造 #terranigma まずは配信!現在署名現在300人越え!たくさんの賛同ありがとうございます!! pic.twitter.com/uEBqPy4cF3
— 藤原カムイ (@kamuif) 2021年7月21日
天地創造の発売メーカーはエニックスでしたので、スクエアエニックスに向けた署名になっています。署名に必要なのは氏名・メールアドレス・住所の3点です。
キャンペーン · SFC【天地創造】のアーカイブ配信をしてほしい! · Change.or
天地創造は孤児著作物となってしまった作品の一つ
天地創造は数ある名作の中でも孤児著作物となってしまった作品の一つです。制作会社のクインテッドが倒産し、かつてのスタッフも生きているかわからない状態。
クロノトリガーのように権利が明瞭であればリメイクが可能ですが、そうでないため移植もままならないのです。
今回の署名運動のアーカイブ化とは現行機種への移植を指しています。同時に権利者の権利を守るための手続きを行うために必要だそうです。
署名運動のアーカイブ配信とは、現行機種への移植配信を指します。と同時に権利者の権利を守るための手続きでもあります。 当時の曖昧な契約を解消し再契約をした上で移植を実現したいと思っています。これは天地創造を今まで愛してくれた方達への返答です。そして未来への希望も託して。
引用:https://twitter.com/kamuif/status/1419826109042946060
現在の法律の上では残念ながら孤児著作物を存続させる方法はほとんどありません。
孤児著作物の利用が認められるにはお金と努力が必要
現行法では、孤児著作物となってしまうとさすがに困ってしまうので雀の涙程度の救済措置があります。
それが権利者不明の場合の裁定制度になります。
この制度は文化長官の裁定を仰ぎ、保証金を国庫に供託することで著作者不明の著作物を利用できるという制度です。
お金も努力もいります。この裁定で認められるためには、権利者の居場所を探すために「相当な努力」を行いましたという努力が認められる必要があります。
簡単な事ではありません。個人でできる範囲を超えているでしょう。
ファミコンのゲームはちょうど今、電池が切れてプレイできなくなってしまう
もちろん現行機はあるのですが、この現行機には大きな問題があります。そう、電池問題。スーパーファミコンのカセットタイプのゲームではセーブデータを保管するために電池を使用しており、その寿命が約20年ほどなのです。
発売から20年、ちょうど今。
起動してもセーブができなかったり起動すらできなかったり、もう二度とかつての神ゲーを遊ぶことができなくなり記憶は思い出の彼方へ、人間の寿命とともに去っていくでしょう。
天地創造の制作会社「クインテッド」は倒産している
#天地創造 #terranigma [もったいないお化け]「ねない子はどいつだ〜?」これをクリアすればクインテットの封印が解けて会社が復活する!!これはゲームの隠しイベントですが、プレイヤー全員がこれを実践すればもしかしたら本当に…!?ええ…ただの都市伝説です。信じるも信じないもあなたしだい…… pic.twitter.com/VhcFTG78MZ
— 藤原カムイ (@kamuif) 2021年7月20日
クロノトリガーやがんばれゴエモンシリーズのように大手企業が著作権を管理していればリメイクや移植という形で復刻ができるのですが、天地創造を開発したクインテッドは既に倒産しており、著作権もどこにあるかわからない状態です。
孤児著作物になると忘れ去られるだけの創作物になってしまう
著作物というのはこのように著作権者の失踪によって権利が不明になってしまうことが多く、孤児著作物と呼ばれています。
文字通り著作権が不明で、利用したくても誰も利用できない。素晴らしい創作物だとしても、忘れ去られていくだけの存在。
著作者の死後、著作権が消失するのは創作物が多くの人によって利用され忘れ去られることなく世代を超えて愛されることが目的です。
著作権は、著作者の財産を守るための権利なので著作者が管理できる間はいいのですが、この著作権が行方不明の状態ですと誰も利用できず忘れ去れる文化的創作物になってしまうのです。
作曲家の小林美代子さんとイラストを担当した藤原カムイさんの新作も!
当時、天地創造の音楽やイラストを手掛けた方たちが、天地創造の復活を願いイラストや新曲の制作をなされているみたいです
#天地創造 #terranigma 個展のお知らせ天地創造をテーマにした個展を開きます。新作もそこで発表します。なおネットでの公開は10月になります。「ドウワアアアアアアア!!」
— 藤原カムイ (@kamuif) 2021年7月14日
場所:ACG_Labo9月3日(金)~13日(月)10日間 *水曜定休 ACG_Laboホームページ https://t.co/ussW5t7Cip pic.twitter.com/6nfw8oA3kh
天地創造は音楽もイラストもすごく好きでした。
オープニングの音楽を聴きたいためになんども起動したんですよね。親にサントラが欲しい!って言ったら「無駄なことにお金を使うな!なんでも欲しがる強欲な子供!」って大反対された思い出があります。
他人にとっては無駄な物でも、その子供にとっては大切な思い出だったのに。
当時はお小遣いを勝手に使うとすぐクレームを入れられて返品されてしまったんですよね…。かっとけばよかった。
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