アニメの美少女達が作中で発言する暴言・迷言・名台詞を集めてみました。やはり暴言となると悲壮な展開や悲劇的な末路が多いですね。でも鬱展開だからこその魅力というのがあると思います。
チープな友情ドラマや感動を狙った陳腐な展開よりも何気ない一言や罵倒の方が感動的だったりする事がありますよね。そういった何気ない暴言や迷言、または感動的な名台詞を集めました!
それではアニメキャラの迷言・暴言・名セリフをご紹介したいと思います。
第13位「魔法少女まどか☆マギカ 美樹さやかの最期の言葉」
「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって、いつだったかあんた言ってたよね。今ならそれ、よく分かるよ。確かに私は何人か救いもしたけどさ、だけどその分、心には恨みや妬みが溜まって。一番大切な友達さえ傷付けて。誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。私達魔法少女って、そう言う仕組みだったんだね。あたしって、ほんとバカ」
好きな人の治らない怪我を治すために魔法少女となり戦いの道を受け入れた少女、さやかの最期の言葉です。
正しさと正義に取り付かれて正しい人間を目指しすぎたせいで自分自身の精神を著しく消耗していきます。
誰かを救いもしたけどその分恨みや妬みがたまって行く。大人でも分かります。本当にそうなんですよね。正しいことをして人のために働いているのに心には恨みや妬みがたまっていく。周りは正しさを受け入れず自分勝手なことばかりが受け入れられる。本当に不条理。
そもそも他人のためっていうのは割りに合わないことなんですよね。世間というのは誰かの利益になるように動いている。だから他者を思って働けば働くほど自分自身がどんどん犠牲になってしまう。恋愛も同じ。最初は楽しくて仕方ない。その人のために行動して役に立てればとてもうれしい。その代償は後から後から自分にのしかかっていく。希望を与えられた分、同等の絶望がやってくる。そしてなかなかそこから這い出せない。残酷なものです。
彼女の場合、軽率な願いと周囲の才能豊かな人物たちによって後戻りが利かなくなってしまった典型的なパターンかもしれません。もうすこし自分の欲望や願望を認められたら結果は違っていたのかな。
第12位「パンティアンドストッキングWithガータベルド パンティの決め台詞」
イかせてやるからいい声で鳴きな!
ポップな絵柄にえげつない下ネタ、突然出てくる美少女作画というおそ松さんを先駆けたアニメ。金髪美少女のパンティがゴーストに対していう決め台詞なんですが下ネタなのになぜかカッコイイ。
ジャンル | 天使アクション | CV | 小笠原亜里沙 |
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掲載誌 | ー | 原作 | GAINAX |
第11位「ONE PIECE ビビの決め台詞」
ナメんじゃないわよ!
アラバスタ王国の王女ビビのセリフ。ゲーム版でも必殺技の際に言うセリフですが彼女の性格と大きなギャップがあって凄く印象的でした。アニメ版でもいつ言うかと思って注目していたのですがちらっとしか出てきませんでしたね。ロビンに捕まった時でてきましたがあっけなく捕まってしまいました。
ビビの名台詞は数多く出ていますがどれもこれも良い子ちゃんな彼女を象徴するものばかりなのであえてこれを選んでみました。
ジャンル | 海賊アクション | CV | 渡辺美佐 |
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掲載誌 | 少年ジャンプ | 原作 | 尾田栄一郎 |
第10位「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い もこっちのコピペ改変」
そりゃそうか… 私みたいに高一でキャバやってる腐れ女いるかって いねーか ふふ…
あの番組がうけたとか部活だりーとかそれが普通だわな…
かたや私は欲にまみれた不夜城で呟くんすわ It’s a true world.
イっちゃってる…? あっそれ誉め言葉ね
元ネタは2chのコピペ。もてない女子高生もこっちが歌舞伎町に憧れて言う台詞。こういうセリフがさらっと出てくるのは凄いなあと思う。語彙力の高さに純粋に叫喚。ただし用途がおかしい。
ジャンル | 学園青春 | CV | 橘田いずみ |
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掲載誌 | ガンガンONLINE | 原作 | 谷川ニコ |
第九位「ブラックラグーン 鷲峰雪緒のロックへの八つ当たり」
だってあなたは、あたしを助けたいわけじゃありませんもの。あなたは捨てたはずの日常を失いたくない、ただそれだけ。
あたしを見殺しにしてしまえば、日本に残した最後の追憶の欠片まで失ってしまうから。あなたは何も負おうとしない。自分で捨てたはずのものにさえ、まだ憧れの一欠片を抱いている。
そんなことで、いったい誰を守れるんです?
そんなことで、誰を助けるなんて言うんですか?
答えて、さあ答えて!
すごく丁寧で気品に満ちた言葉遣いでロックに詰め寄る雪緒のセリフ。
静かに怒りを湛えてロックに詰め寄ってます。理不尽な不幸に見舞われた雪緒が中途半端に闇を生きるロックを許せないという心理がしっかりでていますが、一種の八つ当たり。
ジャンル | ヤクザ | CV | 桑島法子 |
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掲載誌 | 月刊サンデージェネックス | 原作 | 広江礼威 |
第八位「ブラックラグーン ロベルタのひとりごと」
「別に感傷もなく、特に感想もない。感情を殺すこともなく、冷徹である必要すらありません」
「なぜなら殺す側にとって、殺される側は、どうでもいい人間だからです」
「いるよりも、いない方が都合がいい」
戦場を駆るメイド、ロベルタのセリフ。とにかく殺すだけの生活を送ってきた彼女が言うだけあってかなりの説得力があります。いるよりもいないほうが都合がいいから殺す。物語後半でレヴィが負傷した敵を尋問してあっさり殺してしまうのですがやっぱり生きてる世界が違うんだなあと思わせます。
ジャンル | ガンアクション | CV | 富沢 美智恵 |
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掲載誌 | 月刊サンデージェネックス | 原作 | 広江礼威 |
第七位「ブラックラグーン 双子のグレーテルがグレてる」
んふふ・・・あなたはねえ・・・同じにおいがするわ。血と、ドブの腐敗した匂い。私とあなたは同じものよ。
死屍累々のブラックラグーンで双子の少女、グレーテルがロックをからかった後、殴り込んできたレヴィに言う台詞です。どんなに可愛らしく振舞っててもこのセリフでやっぱりグレてるなあと再認識させられます。理不尽な大人たちによって散々、凄惨な暴力と虐殺を受けてくるってしまった子供ですが自分達も自分がまともでないことを分かっているんだなあと思わせる台詞です。
ジャンル | ガンアクション | CV | 金田朋子 |
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掲載誌 | 月刊サンデージェネックス | 原作 | 広江礼威 |
第六位「Fate/zero 幼少時代、間桐桜の蔑み」
バカな人…お爺様に逆らうから。
魔術師の家系に養女として引き取られ凄惨な肉体改造を施された桜の台詞。肉体は蟲に食い破られ内臓は蟲に犯され全てをあきらめた桜を叔父に当たる人物が救出しようと戦いに赴きますがあっけなく殺されてしまいます。
蟲の中に落ちた叔父の死体を静かに見下しながら、静かに蔑む桜の台詞です。
一見、血も涙もない嫌なセリフかと思われがちですが、叔父は彼女に大きな期待をさせて落胆させないようしていた経緯があります。なので桜のこのセリフは彼女の精神を守る為にも正しいセリフです。でなければ今後、続く凌辱に耐えられないでしょう。
ジャンル | 伝奇 | CV | 下屋則子 |
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出版 | TYPE-MOON | 著者 | 虚淵玄 |
第五位「無限のリヴァイアス 和泉こずえの罵声」
相葉兄弟の間をうろうろしてるあおいちゃんにはわかんないよ
兄弟仲良くしてほしいとか言って、どっちもほしがってる
うそつきっ! ごまかしてるだけでしょっ! わかるわけないっ、あんたは持ってないって思ってるくせに、しっかり持ってる、なんにもせずに持ってる、そんなあんたにあたしの気持ちなんてわかるわけない、絶対にないっ
全部じゃないけど、でもあんたはずるい、わかってないからずるい
十年前の鬱アニメ無限のリヴァイアスで乱交部屋で集団暴行を受けたこずえが部屋に引きこもりヒロインに対して罵声を浴びせるシーン。兄弟の間でどっちつかずにフラフラしているヒロインを攻め立てています。わがままなこずえの性格と、あおいがヒロインで幼なじみというポジションであるため一見、酷い言葉を浴びせる悪女の様に見えますが、言ってる事はその通りなんだよなあ。このアニメの登場人物はみんなはっきりしない。人間関係においてはすべてをうやむやにして終わらせる様な人ばかり。
まあそんな中で唯一、意志がはっきりしていると言えばその通り。
ジャンル | SF | CV | 丹下桜 |
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出版 | 電撃文庫 | 著者 | 矢立肇 |
第四位「Fate/Prototype 沙条 愛歌 凡人に対する嘲笑」
あれ? 願いを叶えるとか、そんなふわふわした話を本気で信じていたの?
ヒラヒラのドレスを着てくるくる踊る愛歌。その本質は全能とつながっており、天性の才能に恵まれすべてを凌駕する究極の魔術師。残酷にして冷徹で純真な笑顔で目的の為ならば手段を選ばない。凡人を嘲笑し、蔑むそんな彼女が発する印象的なセリフ。
ジャンル | 伝奇 | CV | 豊崎愛生 |
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出版 | TYPE-MOON | 著者 | TYPE-MOON |
第三位「少女革命ウテナ 姫宮アンシーの本音」
好きな人の為なら、それ以外の人間の気持ちなんか問題じゃない。自分なんていくらでも誤魔化せますから
冬芽様に勝てるわけないのに、可哀想。早く終わらないかな~
いつも笑顔で人当たりよくニコニコと接する彼女が珍しく言う本音。本人は淡々と言いますが普段、そんなことを言わないのでやたら怖い。無機物の様にふわふわしていて心なんてないように見せかけていたアンシーが珍しく自分から考えを言う為凄く印象に残ります。
このあたりから意志のない従順な花嫁でいたアンシーの言動がおかしくなってくるんですよね。兄に対する嫉妬か、ウテナに対する嫉妬かわかりませんが自我がすこしづつ解放されていたのは確か。
ジャンル | 剣劇 | CV | 渕崎ゆり子 |
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出版 | ー | 著者 | ー |
第二位「なるたる 貝塚ひろ子の最期」
私もうやめたんだ。誰かのために自分が犠牲になるとか
そういうの。だってあれ(=鬼)があれば何でもできるんだもん。
気に入らないものは、全部潰しちゃうのシーナ
優しさだけじゃ全ての人を助けることなんてできないよ
同級生から残忍ないじめを受けていた少女が殺される最後の時に言う台詞。被害者が加害者になる残酷さを悲しすぎる形で表現しています。無慈悲かつ理不尽な目に合った挙句、復讐を果たした殺人者。
被害者から凶悪な殺人犯になった今、もう日本では暮らしてはいけない。家族も同級生も殺した凶悪犯として生き続けるか死ぬしかない。
シーナの手にかかった彼女の人生は一体何だったのでしょう。
ジャンル | 日常SF | CV | 野川さくら | ||
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出版 | 月刊アフタヌーン | 著者 |
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第一位「少女革命ウテナ 篠原若葉の八つ当たり」
「お前には分からない!分かる資格などない!お前も!その女も!生徒会の連中も!皆私を見下しているんだ!何の苦労もなく、持って生まれた力を誇ってな!だからお前たちは皆平然と… 人を踏みつけに出来るんだあ!! 」
ウテナの中でも数少ない神話「若葉繁れる」でのシーン。
周囲の特別な人間に対する若葉の限界が良く現れているセリフです。
友達としてはアンシーに奪われ、恋人という立場にもなれず、かといってウテナのような特別にもなれない。ただの平民であるが故の限界と葛藤がすべて詰っています。
若葉は若葉自身の意思で決闘者となることを選んでます。でもって、強引に西園寺から日本刀を抜いてます。そして何気に、ウテナが剣を抜かずに戦った相手でもあるんですよね。この話は本当に特別な話だなあ。
ジャンル | 剣劇 | CV | 今井由香 |
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出版 | ー | 著者 | ー |