ペリカのことである。
霧に包まれた謎の地下儀式施設。地上であらゆる罪を犯した罪深き罪人たちはこの儀式施設に収容され一日一夜儀式という名の地下労働を行い前世の業を晴らす。
一応罪人たちにも報酬としてわずかばかりの賃金が支払われ、この罪人たちに支払われる賃金がブラッドポイントと呼ばれる霧の世界の独自通貨になっている。
ブラッドポイント
とはいえ霧の世界での罪人は所詮薄汚い罪人でしか過ぎない。ブラッドポイントの価値はおおよそ日本円の1/10、一人当たりに支払われる日当良くて10000ちょっと。
一人当たりわずかばかりしか与えられないその仕様上、罪人たちはこのブラッドポイントをめぐって苛烈で醜い争いを繰り広げることになる。強いものは笑い、弱いものは泣く、この世の地獄が反映されている。
実力者であれば一度の儀式で2万近く稼ぐことも可能。時々エンティティの機嫌が良いと賃金が2倍になることもあるが期限が悪くなれば2倍デーはなかなかこない。尚、儀式を重ねていけば階級が上がっていくが、報酬には全く影響がない仮初めの階級であるためポイントをなるべく多く稼ぐためにランクを上げず低ランク帯にとどまろうとする罪人もいる。
ブラッドポイントの獲得量
地下儀式施設では完全能力制を採用しておりブラッドポイントの獲得量は罪人ひとりひとりのその時の儀式の成績によって変わる。
パークやアドオンを購入するために必要なポイントはおおむね4000~8000程度。強力な物を買おうとすればするほどウルトラレアと呼ばれる箔がついており、金がかかる仕組み。
エンティティによって貯金してくれるブラッドポイントは初期時代で50万、その後パークやアドオンの数が多すぎて50万ではまかないきれないという苦情がではじめ100万まで増額された。いずれにしても新参物にはしょっぱい上限額である。
新通貨の誕生
最近地下儀式施設では新たな事業で金を稼ぐべく、シャード、オーリックセルなるものを発行した。
いずれの通貨もブラッドポイントより数十倍の価値を持ち、オーリックセルに至ってはなんと日本円を通貨に変えることができるというもの。だがオーリックセルは日本円には交換できない(当たり前)。
オーリックセルはブラッドポイントでは購入できない独特なオシャレなファッションを購入することができる。
金に狂わされる罪人たち
ゲームリリース当初、ケバブされると地味に1ポイント入った。
このケバブポイント実はサバイバーにも殺人鬼にもポイントが入る。
「1円を笑うものは1円に泣く」を信条としたセコい質素倹約な殺人鬼たちによってサバイバーをバシバシとたたくのが流行っていた。叩かれる側にも1ポイント入るのでそれはさながら高瀬舟に乗る罪人に渡される末期の金の如く(ry
さらに狂わされる罪人たち
儀式の仕様上、殺人鬼が武器を振ってるだけでも(虫のように集ってきたサバイバーたちによって)わずかながらのブラッドポイントが支払われるため殺人鬼が仕事を放棄してただ武器を振り続けるという職務放棄が横行した。
現在ではこの行為は罰則対象となっている。
さらにさらに狂わされる罪人たち
より効率的にBPを稼ぐべく生存者と殺人鬼による談合行為が横行。
これは殺人鬼が生存者を生贄に捧げず、ひたすら治療と負傷を繰り返してBPだけ稼ぐという方法である。
もちろん殺人鬼の仕事は生存者を運んでフックにつることがお仕事であり、エンティティは不満げ。
余談
複数人参加する生存者側では安全かつ効率的にポイントを稼ぐという目的のためだけに、パーティを熟練者だけで構成し殺人鬼を永遠と煽り続けてポイントを得ようとするなどの迷惑かつ悪辣なプレイに偏りがち。
必然的に複数対一人というルール上、生存者側に実力者だけが集まってしまうと、熟練した殺人鬼一人を相手にするより辛く、儀式結果においても精神的にも辛酸をなめることになる。
ゲームリリース当初は儀式の続行に30分待ちを強要されるほどの殺人鬼が減少し、その上生存者の残業行為によって1試合がなかなか終わらないという禍根を残した歴史がある。
この事態はエンティティによっても深刻な問題とされ発電機完了後のフック破壊はポイントとして認められず、ゲートから出られるのにわざと残り続ける行為は「試合を人質にとる行為」として罰則規定まで設けられた。人は罪人になってからも罪を犯す生き物である。