私がモテてどうすんだというアニメの第一話を鑑賞しました。原作は少女漫画で簡単なあらすじを説明すると、
BL作品(美少年同士が恋愛するゲームやアニメ)が大好きな少女(通称、腐女子)の芹沼花依。腐女子の花依はとにかく妄想癖が激しくクラスメイトの美少年たちが絡んでる様子をみてはよろしくない妄想をしています。
しかしとある日、いつものようにアニメに熱中していると大好きなアニメのキャラクターが作中、死亡してしまったことで心に大変なダメージを受け一週間飲まず食わず寝ていたら、太った体はすっかり痩せて絶世の美少女になっていたというお話です。
このことからヒロインは自分の欲望の対象としていたクラスメイトの男子からモテはじめアプローチを受けることになります。しかし見た目は変わっても内面はそのままのため妄想癖は変わらず、リア充ライフをするどころかデート中に美少年たちのBL妄想ばかりしています。そんな彼女のコメディライフです。
感想
視聴する前は正直言って嫌いだったんですよね。この漫画。タイトルと良い構想といい「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」のパクりだし。わたモテが女子向けにアレンジされたらこんな感じの内容かなーといったイメージです。
主人公も美人だし、友達にも恵まれてるし、人間関係もかなり良好。美少年たちともある程度仲が良い状態から始まっている。痩せる前から腐女子なのにリア充ライフを満喫しています。
悪い点
話が雑。一週間断食してスリムになったって展開に無理があります。普通ならリバウンドしています。ヒロインが痩せる前から身だしなみに気を使っていたのかはわかりませんがいきなり美少女になるっていうのも疑問。髪はボサボサ、眉もゲジゲジ、普通なら野暮ったい感じになるはずです。このあたりはわたモテのもこっちの方が現実的。
でももしかすると腐女子は空想のキャラクターのために変な方向に美容に対して熱意をかけるのでそういった点で主人公も美容にぬかりはなかったのかもしれません。好きなキャラクターのためにオシャレを始めるのは女性のオタクや腐女子の性ですから……。
あと見た目が変わっただけで言い寄ってくる美少年たち。外見だけ見て態度を変えるってそれどうなんでしょうかね(ひとりだけは違うけど)?結局、見た目しか見てないじゃんって感じです。主人公もそんな奴らに言い寄られて嬉しいのだろうか。
ストーリーについては以上…これといって書くことがない。あまりにもチープで。
良い点
- 小林ゆうの演技に味がある。
- 腐女子ネタが盛り込まれていて面白い
- 乙女ゲーを象徴したような登場人物をいじる楽しさ
声優の演技は味があります。主人公の異色さを上手く演じてます。
あと随所に散りばめられた腐女子ネタ。知っている人間なら思わずにやりとするような特有の思考回路が共感を呼びます。
小さい店でやってる限定販売の抱き枕とか買わずにはいられないよね。
カップリングでいちいち友達と揉めるのも面白い。
あとは出てくる美少年たちが乙女ゲーで出てきそうな男性像を上手く象徴している点でしょうか。
本来ならヒロインに対して一途な彼らをくっつけたり絡み合わせたりすることで腐女子の精神を刺激し、妄想を楽しむ面白さがあります。
勿論彼らにその気はまったくと言ってその気はないのですが、だからこそ面白いんですよね。本人たちは無意識にハイタッチしたり、気遣ったり、言い争ったりしてるんだけど腐女子フィルターでBLシーンに変えられてしまう滑稽さ。正直、このあたりのネタが切れてきたらつまらないと思います。
総評
まあ、このように書いたように話がチープでお粗末なんですよね。最近流行りのチート主人公のハーレムものの男女逆パターンの代表みたいな作品。そういったアニメがいかにつまらないかを教えてくれます。男女ともに妄想を具現化しただけの作品って面白くないよね。まあでも絵も綺麗だし、いい声優さん使ってもらってるしで割と愛されてるアニメだなというのは伝わってきました。