ゴリアテ | アニメ・ゲームブログ

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【fallout76日記】食人の末路 プレイ日記9日目

fallout76のサブクエストの中でも「その他」に分類され、さして重要ではないクエストがある。

 

なかでも「ピエロの服を装備中にウェンディゴを倒す」というそれは「その他」サブクエのくせに異色を放つ一品だ。

 

画面に表示されてうっとおしいのでさっさとクエストをクリアする事に決めた。ウェンディゴ倒すだけだし。

 

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このクエストをマップに表示すると、時と場合に応じて全く別の場所にマークがつく。画面上部の街にマークが付いているときは「ピエロの服」の在り処を示しており、プレイヤーがピエロの服を所持していないとこちらになる。ピエロの服を入手するとウェンディゴの洞窟にマークがつくようになり討伐対象のウェンディゴはこの「ウェンディゴの洞窟」内にしかいない。

 

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早速ピエロの服を装備しダッシュで洞窟へ向かった。側から見たらどこの食い倒れ人形か?と思うような異色な光景である。

グーチョキパーでなにつくろー♪の歌を歌いながらスピード狂で颯爽と野山を駆けた。全くもってして狂人などではない。

 

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洞窟内は非常に深く入り組んでおり迷う事必須。中にはマイアラークキングなどなかなか強いモンスターがうようよしてあってそこそこ危険。

 

しかもこのクエスト、パワーアーマーを装着するとクリア扱いにならない。ウェンディゴ以外はパワーアーマー装着でも良いかもしれないがウェンディゴを倒すときはパワーアーマーを外した状態で挑まないといけないのでHPの減りにはご注意。

 

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マイアラークキングを撃退しつつ隠密で奥まで進むと「原初のウェンディゴ」がいた。隠密からのステルスショットを試みると呆気なく死んだ。マイアラークキングに比べたら拍子抜けするほど弱い。

 

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原初のウェンディゴの傍にはホロテープが落ちていた。

 

エディ、かわいいエディ…君はとても素晴らしかった。君はとても甘くて喉越しも最高だった。

シロップのように暖かい君の体温、思い出すと体が熱くなるよ。

待て…なんてことを…してしまったんだ?

エディ!彼女は死んだ!私が殺した!そして…なんてことだ…

だが仕方なかった…空腹だった…食べるものはなかった…もっと…もっとほしい…もっと

 

 

昏い洞窟内にしわがれたおっさんの恍惚とした声が響き渡る。後味の悪さに吐き気がするぞ。

ピエロの衣装とは似つかわしくない不気味なホロテープだった。嫌な予感を巡らせながらウェンディゴを見つめる 。白髪に老人の名残を残した顔……つまりウェンディゴは……元人間……、

 

嘘だ…嘘だ!

 

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首を振って周囲を見渡しながら後ろへ退がると、足に奇妙な感触があった。

 

グチャ。

 

足に何かが絡まった。柔らかいそれは奇妙な余韻を残しながら弾けて潰れた。思わず振り返るとそこには臓物が山のようにぶちまけられていた。動物とかモンスターのそれじゃない。人間の肉塊の山。

 

ひぃっ!!人間の骨!!

 

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傍らには謎の手紙が、エディが残したメモだ。

 

歯に足の爪??残飯??

何か別のものに変わりつつある……ってうぇえええ?

 

嘘だ!人間を食らった人間がウェンディゴになるなんて!!嘘だあああ!!

 

駆け出すゴリアテを追い討ちするかのようにレイダーの死体につまづいた。

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モリスを殺しにきたレイダーの置き手紙。かつてこの洞窟には多くの人が避難生活をしており人間を食らって生きていたらしい。

 

だが人間を食らった人間は、次第に人でないものと化す。そしてそのまま人をくらい続けるとウェンディゴと成り果てる。

 

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ミスティックパワーというファンタジックな名で書かれたあのパークは、元来「カニバル」と言う名のカニバリスト用食人スキルであり、あまりにも直接的すぎるネーミングすぎて改名されたのだった。

 

スコーチもミュータントもゾンビなどではなくただの凶暴な人間だったのだ。狂っていたのは……自分だった。

 

嘘だあああああ!

ぼくは!ぼくは絶対にウェンディゴになんかならないぞ!!

 

そうだ!ぼくは!僕だけは違う!!!

奴らは弱いからウェンディゴになったんだ!!!

ぼくはつよい!だからウェンディゴになんてなるわけないんだあああ!!!

 

真実を受け止めきれきれず絶叫しながら洞窟を後にするゴリアテであった。