落ち込んでいるときでもそうでないときでも見ると嫌な気分になって寝付けなくなるようなトラウマ映画・鬱映画をまとめました。
ダンサーインザダークとかでトラウマになるような人にはすこしきつい内容を厳選したので鬱映画で枯渇している人は結構刺激になるかもしれません。
第19位 「少年は残酷な弓を射る」
ジャンル:ハートフルドラマ?
形態:洋画
救いのなさ:★★★☆☆
あと味:がっかり
ベージュの色彩、美しくも妖艶でどこか印象に残るパッケージ。いろんな意味で記憶に残る映画。
カーチャンと気が合わない息子がとにかく反抗してくる映画。この息子がまた美しく聡明なんだけどどこかイビツなんですよね。もちろん妹も美しい。フランス人形のような本当に可愛らしい少女です。
そして想像通り息子がやらかします。
正直だらだらと長く退屈でとくにトラウマにもならない(感覚がマヒしているだけ)ような映画でしかなかったのですが親にすすめたら翌日「なんてものをすすめたんだ!!」と怒りの電話がかかってきました。
そして、この映画がどれほどまでに悪質で鑑賞後の後味が最悪だったかを一時間にわたって語られました。
母「この映画は胸糞悪い!死ぬほどつまらん!ただつまらないんじゃない、気分が悪すぎる!まるでゴキブリを殺してその汁が体に張り付いたときのような気分だ!ちっとも抜けやしない!でもつまらないのがわかっているのについつい惹き込まれて最後まで見てしまった!こんなひどい映画にはあったことがない!こんなものをすすめるなんてお前正気か!?作った人の感性を疑う!!無論こんなものをすすめたお前の感性も疑う!!」
自分「そこまで言わなくても…」
▼アマゾンでも観れます。
弟18位 「空気人形」
ジャンル:日常、恋愛
形態:邦画
救いのなさ:★★★★☆
あと味:切ない
ダッチワイフが心をもって行動するという話。痛いシーンもないので初心者におすすめ。この映画の特徴は登場人物が皆、うだつがあがらなかったり心の傷やらを抱えており、視聴者と同じ目線で作られているという点にあります。人形の視点から駄目な自分がリアルに描写されていてとても辛い一品。
弟17位 「告白」
ジャンル:サスペンス
形態:邦画
救いのなさ:★★★☆☆
あと味:さっぱり
陰鬱にコミカルに、テンポ良く登場人物の影を吐き出していく映画です。陰惨な内容もコミカルに語れば陰惨に見えない!不思議!
弟16位 「ジェイコブス・ラダー」
ジャンル:ホラー、不気味
救いのなさ:★★☆☆☆
形態:洋画
あと味:しっとり
元祖サイレントヒルです。異形の怪物が蔓延る世界と平穏な日常、それらが入れ替わりもはや自分がどこにいるのかすら分からなくなる恐怖に包まれています。
弟15位 「宇宙戦争」
ジャンル:SFホラー
救いのなさ:★★☆☆☆
形態:洋画
あと味:グロテスク、さっぱり
宇宙人が人類を捕食しまくる凶暴な映画。でも最後はハッピーエンドです。
この映画の良い所は、血に染められた川に捕食された人間の残骸が流れてくるところとか、人間を袋につめてちゅるちゅると捕食するところとか、人間がただの家畜として扱われていく描写にあります。それゆえに宇宙人への打倒方法も家畜がかっこよく銃で宇宙人を倒すわけもなく、ただあっけなく打倒されてしまいました。
弟14位 「カノン」
ジャンル:サスペンス
形態:フランス映画
あと味:苦い、ドロドロ
救いのなさ:★★☆☆☆
うだつの上がらないおっさんが主人公のフランス映画です。何かあればすぐに手が出る口が出る、自堕落なオッサンが破滅していく過程をダラダラと描写した気だるい映画です。終始希望などはなく、一部痛々しいシーンがあったり人によっては糞映画に分類されています。ただ通常の糞映画とは違う点はやけに記憶に残るところでしょうか。
弟13位 「ドラゴンヘッド」
ジャンル:サスペンス 形態:邦画
救いのなさ:★★★★★
あと味:絶望
修学旅行で新幹線に乗り込んでいたら突如事故がおきます。大量にならぶ同級生の死体を避けて外に出たら崩壊した日本の姿がありました。
死体まみれの車内、知性をなくし廃人化する人間、描写の一つ一つがやけにグロテスクで記憶に残ります。
弟12位 「屋敷女」
ジャンル:ホラーサスペンス、スプラッター
形態:フランス映画
救いのなさ:★★★★★
あと味:えぐい
フランス映画だけあってグロテスクなシーンが豊富に詰まった映画。内容は妊娠中の女性が黒い女に執拗に追いかけられるというもの。終始痛々しいですが結末のあのシーンが一番痛い。いたたたた・・・・・・。
弟11位 「The Wave」
ジャンル:学園
形態:ドイツ映画
救いのなさ:★★★★☆
あと味:まずい
学園を舞台にした映画です。教師はクラスに対して勉強の一貫で独裁制を模範してみせます。独裁制によってクラスは一体的になり統率された生徒たちは驚くべきチームワークを見せます。常に白いブラウスを身にまとい、他者にはない連携を見せる。
日本人からしてみれば一種の理想系、外部からみれば異様で狂気的。はじめは勉強の一貫だった独裁制は主人公にとって最悪の結末を迎えてしまいます。
▼Itunesで観れます。
弟10位 「セブン」
ジャンル:ダークサスペンス
形態:洋画
救いのなさ:★★★★★
あと味:痛い
この映画の見所はなんといっても殺害方法にあるでしょう!被害者の一人ひとりが7つの大罪と掛け合わせて殺されていくのです。その殺され方が酷くグロテスク。
ひとつめの罪は暴食、被害者は胃が破裂するほど食べ物を食べ続け、内容物で胃があふれてしまいました。その他にも残酷な殺害方法がたくさんあります。
▼Itunesで観れます。
弟9位 「ミスト」
ジャンル:ホラー、クルトゥフ
形態:洋画
救いのなさ:★★★★★
あと味:猛毒
霧に覆われた街、殺されていく仲間たち、密室による集団心理をダラダラと描いたつまらない映画。しかしそのつまらない過程は、結末の凶悪な末路によって覆されます。なんだあの展開・・・。
▼Itunesで観れます。
弟8位 「A.I」
ジャンル:SF、不気味
形態:洋画
救いのなさ:★★★★★
あと味:切ない
少年を模したロボットが母にすてられ、娼婦の男性型ロボットともに旅をする映画です。舞台は近未来、発展した都市と驚異的な科学力を持った世界が舞台のはずなのに、少年の瞳に移るその世界は酷く不気味で退廃的、そしてどこか終末を感じさせる脆くもはかない印象を与えます。そんな美しい世界をずっと見ているもんだから見終わった視聴者の気持ちも脆くはかなくなっている。
▼Itunesで観れます。
弟7位 「夢」
ジャンル:ホラー、時代劇、オムニバス
形態:邦画
救いのなさ:★★★☆☆
あと味:感動
時の巨匠、黒澤明監督の映画。オムニバス形式です。赤富士と鬼哭が幼い頃のトラウマでした。見た後に「ああ、見終わったな」という充実感を与えさせる名作です。
第6位 「28週後」
ジャンル:ゾンビホラー
形態:洋画
救いのなさ:★★★★★
あと味:爽快、残虐
ゾンビ感染が収束し、人々は安寧を取り戻しました。ゾンビの被害はもはや恐れるものではなくなり穏やかな生活を送ります。しかしひとつの家族愛によって、その平穏は一瞬にして滅ぼされます。安寧が一瞬にして崩壊していく様子を軽快に楽しめる作品です。
この映画の見所は傭兵による大量虐殺でしょう。感染者でもそうでなくても人間を片っ端から銃で大量虐殺していきます。自分が本当に正しいことをしているのか、精神的に混沌とした状態で人々をその名の通り「消毒」していきます。
上司「命令!汚物は消毒だー!ヒャッハー!」
現場「え、えぇ・・・・・・」
▼Itunesで観れます。
第5位 「鬼が来た!」
ジャンル:悪質コメディー
形態:中国映画
救いのなさ:★★★★★
あと味:猛毒
モ ノクロ映画です。突如、ある村に日本兵を2人かくまって欲しいと男が現れました。半ばおどされる形で二人をかくまいます。日本兵も最初は噛み付いてばかりだったのですが、良くしてくれる村人たちに対して感謝の心を持ち始め互いの心が通じて行きます。それがなぜあんなことに・・・・・・。
第4位 「人喰殺人鬼」
ジャンル:伝記
形態:タイ映画
救いのなさ:★★★★★
あと味:猛毒
シーウィーといえばかなり有名な犯罪者ですよね。金もない、体も弱い、人としての尊厳も奪われた被害者が加害者になる話。弱いということは悪で力のないものが奪われる残酷さ、切なさ、惨めさをリアルに描写しています。一線を越えてしまった鬱映画。
第3位 「レクイエム・フォー・ドリーム」
ジャンル:麻薬
形態:洋画
救いのなさ:★★★★★
あと味:猛毒
一線を越えたシーウィーや救いのない日本兵もいいですが鬱映画の醍醐味は、善良な人間、若い希望に満ちた人間が一気に破滅する過程にあると思います。麻薬、ダメ絶対。
第2位 「シュウシュウの季節」
ジャンル:伝記?純愛
形態:中国映画
救いのなさ:★★★★★
あと味:切ないまたは猛毒
中国の文化大革命末期、よく言えば美しい大自然、悪く言えば文明のない不便な放牧生活、そんな環境にシュウシュウは身をおきます。鮮やかな虹、美しい星空、美しすぎる大自然の情景をたっぷり堪能した後、シュウシュウが堕ちていく姿に、あと味を悪くさせられます。けれどもそこには純愛があり、純愛があまりにも悲しすぎる結末をもたらします。映画の中で一番泣いた映画です。純愛と猛毒を掛け合わせた異種作品。一線を越えてしまった映画です。
第1位 「アレックス」
ジャンル:トラウマ、閲覧注意
形態:フランス映画
救いのなさ:最悪
あと味:最悪
何度か迷いましたが不動の1位は揺るぎませんでした。普通に見ればちょっとおかしなつまらない糞映画です。アングルもぐるぐるしてて酔うし、暗くてよく分からないし。
しかし物語の真相を知ってから再度、1から見直すと・・・うえぇ・・・・。以下簡単なストーリー説明。
奥さんが男に乱暴にされて顔も体も滅茶苦茶に、しかも妊娠していました。怒りに狂った主人公。復讐のために犯人を追ってハッテン場へ向かいます。ハッテン場でついに犯人を見つけ襲い掛かりますが返り討ちにされて腕をてこの原理でボキリ。ギャーーーー!
男たちに犯されそうになったところ旦那の友人が駆けつけ犯人を消火器で殴ります。殴って殴って犯人の顔面を消火器で元の顔が分からなくなるまでぐちゃぐちゃに、滅茶苦茶にして殺害。復讐成功。 (正直、あまりにもグロくて映画で無意識に顔を背けたのは人生初めてです) それだけならつまらない映画。しかしその真相は・・・。
↓ネタバレになるので白字にしておきます。
実は殺害されたのは犯人ではなく別人。 本当の犯人は後ろでニヤつきながら一部始終を見ていた。復讐失敗。