NEEDY GIRL OVERDOSEの全実績を取得しました。100分の1の確率でしかでないメガテンエンドが4連続で出てどこの甘パチかよと思いました。
このゲームはメンヘラ彼女を人気配信者に育成するゲームです。
元々有名実況者がプレイしていたりして興味はあったのですが、おすすめ動画に大量のネタバレが出てくるようになり頭にきて自分でやることにしました。
全実績を解放して床に就いたらあまりの衝撃に寝付けなくて筆をしたためました。この先から私の考察になりますのでネタバレありです。クリアした方、または実況プレイ動画などで買う予定はないけど気になるというだけが読んでください。
グッドエンドなんてない
このゲームはマルチエンド方式になっているのですが、その中にグッドエンドなんてものはありません。トゥルーエンドもないです。
すべてのエンディングを解放すると一つずつ実績が開放され、真実にたどり着く仕様になっています。
バッドエンドをかき集めて真実を見せられる使用はまさにこれこそが真実と言わんばかり。
すべてのエンディングを解放すると雨ちゃんの書き残したひみつのこと.txtというテキストファイルを開くことができるようになります。
正直普通にプレイするよりも雨ちゃんのストレスを上げる方がしんどかったです……。
Pの秘密、雨ちゃんの秘密
エンディングや過去のピクチャーを見ていけば分かるのですが…どこにもPの写真はないのです。デートをしていれば普通は二人で写るものですがどこにもPはいません。
さらに遊園地エンドでは雨ちゃんはPの存在を暴露しますが、どこにもPはいません。
決定打は観覧者です。暗闇でのガラスは人の姿を反射しますが、そこにはがらんどう。Pの気配はまったくない。
彼女はPがいると言い張っているけど、どうみてもその痕跡がない。そこに矛盾点を感じる。
そう、Pは彼女の中で作りだした妄想であり、設定だったのです。
彼女は心の中にPという彼氏を作りそれがいる前提でデートしたり同棲したりエッチなことをしたり楽しんでいただけだったのです。
彼氏がいるのに出会い系をしたり、浮気を平然としたりいきなり失踪したり自分勝手な行動をしていたのもPという存在が空想だったから好き放題やっているだけだったのです。
ウェブカメラを通じで自分の姿を映し、自分に向けてLineを打ち込み、自分で自分に指示をし、えっちはもちろんひとりえっち。
最後、雨ちゃんは自分でゲームをプレイし、簡単にフォロワーを100万人にしてしまいました。それはさながらRTA。
最後のこのエンディングは雨ちゃんがPという存在から離れ、自分の足で行動できるようになり新しい設定で妄想を行うことを暗示しています。
イマジナリーフレンドの話や精神病棟、さよならを教えてなど数々の伏線は随所にあり、エンディングもそれを示唆する内容となっています。
雨ちゃんとプレイヤーの決別、それが真のグッドエンディングなのです。
妄想の中の存在だから彼ピと二人で普通に生きていくエンディングも、彼ピと遊園地で遊ぶエンディングも、どのエンディングをとってもグッドにならなかったのです。
なんか最初、体の相性もぴったり!とかえっちなことをし過ぎると依存症になって配信を止めてしまうとかなんか違和感があったんですよね。さすがに都合がよすぎます。
そら当たり前ですよね、ひとりでえっちなことしてたらいつでも自分の好きなようにできるからそりゃ相性ぴったりですわ。
ギャルゲーの前提を覆すゲーム
我々プレイヤーはギャルゲーをプレイするときは相手を攻略します。キャラクターは私たちが言ってほしいことを言ってくれるし望んだとおりのことをしてくれるでしょう。
でも雨ちゃんはそうしません。自分勝手で飽きたら浮気も平然とするし、勝手にいなくなったりします。
当たり前です。雨ちゃんにとって我々プレイヤーが攻略対象だから。
彼女の中で設定した彼氏がいて、彼女はPで恋愛ゲームをしているのです。だからプレイヤーはイライラするし、不快になる。
ギャルゲーだと思えば思うほど不快になるし、イライラする。精神マゾヒストでなければこのゲームを好きになれないでしょう。
でもなぜか最後までプレイしてしまうのは雨ちゃんにどこか魅力があるからなのだと思います。
この雨ちゃん顔以外はなーーーーんも良いところはないんですかどこか魅力があるんですよね。
紹介されている通り頭は悪いし中卒だし、自分勝手でメンヘラで性格も悪い良い事なんてひとつもありません。でもなんか見てて面白い。なんででしょう。
雨ちゃんがすごく楽しそうに笑ってくれる
なんというかこのゲーム、最初から最後までずーーーーっと雨ちゃんが楽しそうなんですよ。雨ちゃんって基本配信をしてないときは笑わないんですよね。
でも想像の彼氏といちゃついてたり、自撮りを送ってる時はすごく楽しそうですごく幸せそうに笑うんです。彼ピに向ける視線がすごく楽しそうなんですよね。
だからプレイヤーはついついこのゲームをしてしまうんですよね。彼女の笑顔が見たくて、彼女が楽しそうに遊んでる姿が見たくて。
彼ピも配信も彼女の中では遊びにしか過ぎないけど、すごく自分勝手でプレイヤーを振り回すけど、その姿がとても楽しそうで嬉しそうなんです。だからこのゲームは面白い。
雨ちゃんが楽しければそれでいい
個人的な感想としては、雨ちゃんが楽しければそれでいいんじゃないかな、と思いました。
魔女は三百歳からって漫画もよく読んでるんですけど、こういう闇っぽい妄想遊びをしてる人を見るのはむちゃくちゃ楽しいです。
私はどちらかというと彼ピの視点でゲームをプレイしていたと思うんですけど彼ピの立場で色々するのも楽しかったです。
雨ちゃん男の娘説、女の子の日の描写がないのは?
このゲーム、女子にとっては避けることのできない生理の話が一切ないんですよね。まるで何もなかったように一か月が過ぎます。
そのことで、女の子なんじゃなくて男の娘説を唱える人もいました。
正直言うと、雨ちゃんってメンヘラ特有のカリッカリに痩せてるので生理不順もしくは生理止まっちゃってるんじゃないかな、と思いました。
アスカノのゆあてゃとかもそうですけどメンヘラって異常なくらいに痩せてるし雨ちゃんもかなりガリガリ状態ですよね。
雨ちゃんはそこまで性格悪くない
Steamのレビューを見るとどんどん超てんちゃんが嫌いになっていくとか作者の自己投影とかなかなか辛辣なことを書いてる人が多かったのですが、個人的にはそこまで超てんちゃんは悪い子ではないのかなと思いました。
一つ一つの闇や毒舌はみんなが心のどこかで抱えているようなよくある他愛のないものですし、彼女自身は割と真面目で純朴なように見えました。
エロを希望するコメントは嫌いだし、エロ配信も嫌いだから指示するとストレスはめちゃくちゃ上がるし好感度はめちゃくちゃ下がる。
配信に対する姿勢もいつも色々自分で考えて、他人に頼る姿勢はないです(彼ピが妄想だからそうっつっちゃあそうだけど)。
詐欺系の商材にも敏感で、まっさきに自分がやれよと指摘したり基本的には真面目で純朴な少女なのでしょう。自分の足でちゃんと歩ける自立した少女だと思います。
ボロクソ書かれてるほど性格が悪いという感じはしませんでした。むしろ愛嬌があって可愛いくらい。
この彼女にたいしてどんな振る舞いを取ることができるかでその実況者の恋愛経験もわかるので結構面白いゲームだなと思います。
手始めにレトルトさんの動画見てみましたが、途中で放棄して興味さそうだな、と思いました(よく考えれば元カノ(仮)も同じように途中放棄してたので地雷系女子がそもそも興味ないのかもしれません)
一度買って二度楽しめるスルメみたいなゲームでした。
みなさんも気になったらプレイした後好きな実況者の動画をみてくださいね。