ゴリアテ | アニメ・ゲームブログ

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【ネタバレあり考察 最終話】だいだいBADエンド考察~だいだいが番井さんを救わない理由~【陰キャラブコメ】

 

 

以前から感じていただいだいのメタキャラ感について

私はだいだいについては最初の段階から「メタキャラ感がある」「ラスボス感がある」と語っていました。

 

番井の事を理解しすぎている発言…

 

そして例の事実陳列罪……

 

彼は物語を神の視点で見ており、どのルートでも強く干渉してこない。

そして登場人物の事を見通している。彼のBADエンドがあるならばそれは壮絶なものになるのではないか、と予想していました。

 

そのきっかけの一つがAshルートでの彼の言動です。


このシーンのだいだい、背筋が寒くなるようなメタキャラ感がありました。

番井さんとの会話のあとでいきなりだいだいが出てきて「わかるはずですよ、あなたなら」と語る。

 

このときリスナーとも話したのですが、だいだいだけが、何か違うのです。

他のキャラとのルートで唯一干渉してこない。まるですべてを見透かしたように話している。彼にBADがあるなら絶対に見なければいけないと思っていました。

 

そして、それは

 

ありました。

 

 

 

ここから私のガチな考察です。

 

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考察 プレイヤーの心情すらも見透かすだいだい

実はだいだいは、主人公と同様回帰能力を持っており大学生活を俯瞰的にとらえそれに干渉することができました。

 

主人公がなんどもルートをやり直せるように彼もまた自分が要らないとおもったものはその世界から除外することができ、世界に干渉ができるのです。

 

アニメサークルで出禁になってしまった彼にとっては叡ゲ同は唯一心を許せる地獄のような楽園でした。人よりも洞察力が高いがゆえに、たくさんのものが見えてしまう。それによって苦しみその果てに見つけた楽園が叡ゲ同でした。

 

突然、現れた主人公をサークルを壊さないかどうか神視点で見ていたのです。

 

主人公がひたすらだいだいにとってイヤなことを繰り返した結果、彼は異空間を作り主人公を罵倒します。

 

「本当はこういうポジションでもイケメンがいいんですよね」

 

「一度でも僕のことバカにしなかったと言い切れますか?

 

 

いや、最初の時点からお前のことすごいと思ってたよ。

 

このシーンですが、ゴリアテは最初の段階からだいだいにたいして「こいつは確信犯でやってる」「メタキャラ」「わかってて言ってないだけ、本当は全部わかってる」と何度も言ってるので私の視点を見るとこのだいだいの発言は的外れなのですが、このゲームは殆どのプレイヤー、配信者はだいだいをネタキャラとしてしか見ません。

 

それを見透かした上での発言なのです。

Ashルート、番井ルート、西村、すべてをやりつくして「だいだいうぜぇ」となったプレイヤーが怒りに満ち「死ね」となったプレイヤーに対して放たれる発言なのです。

 

Toritori Cotori
前からだいだいが確信犯って言ってたゴリアテさんやちゅうくんさんの考察当たってて凄いです、自分すっかりネタキャラだと思ってました
竜骨ちゅうくん
俺たちはお前の恐ろしさ察してたからね。バカにはしてないよ

 

 

 

だいだいが誰の事も救う気がなかった理由

だいだいに関しては以前から考察していたことがあります。

それは彼がいつも他のメンバーに欲しい言葉を投げかけてくれることです。

 

Ashも番井もだいだいを必要としています。

負けるのが嫌なAshをだいだいが「強すぎ強すぎ!」と褒めてくれる。

忌まわしいタカヒトを「コートさん動画みましたよ!」と褒めてくれる。

 

だいだいはいつも周りのメンバーが欲しい言葉を与えてくれるのです。

でも彼はAshも番井も救ってはくれません。これは以前から多数の考察を出していたのですが今回のエンディングですべてが分かった気がします。

 

考察 誰の事も救う気がなかったのは除外すればいいだけの話だから

彼がAshや番井の心のよりどころでありながら誰も救わなかったのは、自分の安住の地を維持することが目的で、誰かを救う事ではなかったからです。

 

当たり前です、天国を害する存在がいれば「除外」してしまえばいいだけだったから。頭の中でコマを倒せばその存在はいなくなる。

 

しかしその除外も一つだけ問題があるのですが…。

 

考察 だいだいのことを誰も救ってはくれなかった

もう一つの理由としては「だいだいのことを誰も救ってくれなかったから」というのがあります。

 

これは今日私が外を散歩してて思ったのですが、いじめられた側って誰も救ってくれないんですよ。

だいだいはよくいじめられた経験を笑い話で語りますが本人はすごくつらかったはずです。そんなとき誰も彼を助けてはくれなかった。

だからだいだいも同じことをしているだけなのです。

 

考察 西村が他のメンバーのルートでいなくなってしまったのはだいだいに「除外」されたから

西村だけは少し異質で、彼は他のメンバーのすべてのエンディングからいなくなってしまいます。

 

だいだいは西村の事をこっぴどく嫌っており「おかしな人」と珍しく理解すらできない姿勢を見せていました。

 

時間がたっていくうちに、西村はだいだいに世界から除外されてしまったのだと思います。

 

考察 西村のバッドエンドで3人がいなくなった理由

また西村のバッドエンドでは会長と二人きりの世界でそこにAshも番井もいません。

これはおそらくだいだいの世界を壊すものとして世界から除外されてしまったのだと思います。

 

番井は炎上問題で精神崩壊したのでは?という説もありましたが、どこかしっくりこないのです。

 

おそらく西村ルートとだいだいルートでは番井は主人公を本気で好きになっていません。

 

番井が主人公に本気になるのは叡大祭の打ち合わせよりもっと後で、この時点では様子見の段階だったと思います。まただいだいも叡ゲ同を手放すとは思えません。

 

だから西村のバッドではあの3人がおらず会長と西村だけの世界になってしまった。

 

考察 番井とだいだいの関係性

万能かと思えるだいだいの干渉能力ですがこの力には欠点があります。

だいだいですら、自分の好きな人のことは除外できなかったのです。

 

その存在が「番井」です。

だいだいは自分では自覚していないほどに番井のことが大好きだったのです。物語中でもだいだいの番井へのなつきっぷりが垣間見えますが、番井にとってもだいだいは必要な存在であると同時にだいだいにとっても番井は必要な存在だったのです。

 

それは一種の共依存でありますが、真心のこもったお兄ちゃんと弟のような温かい関係だったのだと思います。

 

だいだいは、自分では気づいていないけどサークルを壊す時限爆弾であったとしても番井を消せなかったのだと思います。

だから自殺者を出してしまう最悪な破滅を迎えることになってしまった。

 

考察 番井はだいだいの望む楽園を守ってくれる

番井は典型的な外弁慶です。自分が「外」だと判断した者には冷徹無比であり、排除モードに入れば慈悲なく攻撃に入ります。

 

静かですが男性特有の攻撃性も持ち合わせているし、強さも持っています。彼は叡ゲ同の安息を守る守護者であり、同時にだいだいのことは絶対に守ります。自分を「弱者」と感じているだいだいにとって番井は自分を守ってくれる「強い男」なのです。(だいだいが女の子だったらすごく良いカップルなのになぁ)

 

西村ルートを見ても分かりますが、彼のブチギレポイントは西村がだいだいを貶めるような言動があったからです。

 

普通にオタクが多いグループに行ってもだいだいはいじめられたり出禁になってしまうことがありますが、叡ゲ同で番井に出会ってからは番井がだいだいを守ってくれるのです。

 

だいだいをいじめから守ってくれる存在が番井だったのです。

 

考察 番井にとってもだいだいは救いだった

同時に番井にとってもだいだいは救いでした。だいだいはいつも番井の動画を見てくれる、タカヒトを崇拝してくれている。だから番井はだいだいといつも一緒にいるしついつい甘くなってしまう。

 

全然サークルに貢献しないAshに対しては鬼のように詰めていくのに、全然役に立たないだいカスには滅茶苦茶甘いのです。

 

 

だいだいルートを改めてやるとわかるのですが、西村ルート、Ashルートでは暗君「番井」だったのにだいだいルートでは豹変して弟を見守るお兄ちゃんの目です。尊い……(´∀`*)ポッ

 

考察 だいだいにとっても自分を価値のあるものとしてくれる番井の存在

そしてこの番井との関係性はだいだいにとっても自分の価値を自覚させるものだったと思います。

外見で、言動で、ずっといじめられ続けプレイヤーからもただのキモいオタクとしてしか認識されなかっただいだいが、強い男の番井に居所とされ必要とされることで自分の価値を自覚できる。

 

これが可哀そうだから、という理由で番井がだいだいを守っていたらここまで仲良くならなかったと思います。

 

番井は「可哀そうだから」だいだいをかばっているのではなく、番井にとってだいだいが救いだから、守っているのです。

 

それはだいだいにとって一生かかっても手に入らない奇跡だったのだと思います。

 

考察 だいだいが事実陳列罪した理由

番井が主人公に受け入れてもらえなくてタカヒトを辞めるかどうか本気で悩んだ時にだいだいはキラー並みに番井を刺し殺してきます。

これはだいだいにとって番井がタカヒトを捨てることはあり得ない事だったからです。

 

番井がタカヒトをあきらめてしまえばもうだいだいを拠り所にすることはなくなるでしょう。だからタカヒトを辞めさせない必要があった。だから事実陳列罪で切りつけてきたのです。

 

考察 番井のことが大好きだから「除外」することができなかった、結果破滅に導いてしまった

だいだいと番井は共依存みたいな関係ですが、でもだからと言ってお互いを利用し合う無味乾燥な関係だったとは思えないんです。

 

2人のやり取りを見る限り、兄弟みたいな温かい真心のようなものがあるように思えました。だいだいは西村のことをなかったことのように除外してしまいますけど、おそらく番井の事は除外できなかったんじゃないかと思います。



これは主人公についても同じことで、主人公とカードゲームを一緒にやったとき彼すごく嬉しそうな顔をするんですよね。だから主人公にいくらぶん殴られても、殺されかけてもだいだいは主人公の事を除外しません。だってそのルートですごく楽しかったから、除外できないんです

 

番井のことも大好きだったから自分でも知らないうちに除外できなかったのだと思います。まるでお兄ちゃんになつく弟みたいに。

 

だから番井がサークルを壊す時限爆弾だったとしても、滅茶苦茶になって壊れてしまっても最後まで彼を除外することができなかった。

 

考察 だいだいが番井を救えなかった理由

結果、番井の心を病ませてしまいます。番井はタカヒトを望み続けただいだいの意志によって、タカヒトに取り憑かれて自殺者を出してしまい、自身も破滅してしまいます。

 

番井のバッドエンド条件で会長が「止めるべき」と答えるだけではバッドになりません。その先にだいだいが「他人を攻撃したいおじさんを喜ばせて金儲けしてるだけ」ととどめの一撃を入れて番井がタカヒトを捨てられなくなるのです。

 

だいだいは皮肉なことに自分の干渉の力を使って、番井を除外できなかった結果、番井の破滅をその目で見届ける羽目になってしまったのです。

 

番井を救うには、だいだいが番井を除外して「なかったことに」しなければいけないのです。

 

でもそんなことはできるわけがない。なかったことになんてできない。自分が誰かの救いである事実もなくなってしまう番井と一緒に居た日々もなかったことになる大好きな番井もいなくなってしまう

 

そんなこと受け入れられない。

 

 

だからだいだいは番井の拠り所にはなれても番井を救えない

 

それがだいだいが番井を救えなかった理由。

考察第一弾からずっと抱かれていた、だいだいの答え

 

 

おまけ 番井が主人公を好きにならないように必死に邪魔するだいだい

これ西村ルートをやってたぶん絶対確信犯でやってんだろうなぁと思ってたんだけどやっぱ確信犯なんだろうなあ。

 

会話すると迷惑がかかるってあたりから見て、あんまり近づけると番井が惚れちゃうから必死にフラグが立たないようにしてたんだな……。

 

「主人公のこと狙ってるんじゃないですか」ってあたりが思わずフフッとなる。

でもこのルートなら番井もだいだいを大事に思ってるから、好きになる前の段階でこれだけ言われたら無理に引き離そうとはしないだろうな。

 

好きになった後だと手遅れだけど。つまりだいだいの判断は正しかった。

 

おまけ:だいだいが女の子だったらよかったのに

だいだいが女の子だったら番井さん速攻でだいだいと付き合ってたんだろうなぁ…。

顔がどんなに良くなくても、汚くても、食べ方がアレでも、ずっと一緒にいるもんなあ。

まるでそんなことは「些細なことだ」とでも言うように……。

だいだい女体化はよ。