前回オートミールをミルクでゆでて食したゴリアテ。あまりの不味さに吐きそうになり挫折してしまった。
ゴリアテはその後、考えた。自分の調理方法が悪かったのではないだろうか。
無味のオートミールをミルクだけで食べたらそりゃ不味い。塩だけで味付けした自分が悪いのではないだろうか。
そうではなく、もっと出汁とか使ってお茶漬けとか雑炊みたいにして食べたらご飯の代わりになっておいしいんじゃないだろうか。そもそも牛乳が嫌いなのに牛乳でゆでるとかナメてるとしかいいようがない。
そう考えたゴリアテは、さっそく台所からお茶漬けの基と鯖缶を取り出した。
これはいつも作っているゴリアテの鯖茶漬けレシピである。
お茶漬けの基に鯖缶の汁を少々と鯖を投入しサバを出汁代わりにすることでさらなる旨味を引き出すのだ。
いつもはあまりのご飯を使う所だが、オートミールに変えてお茶漬けを作ってみる。
これわたしが調理したオートミール！美味しそうに見えるでしょ…………？ pic.twitter.com/4MoeENuqYx
— ゴリアテ｜ゲームブログ (@gowraith) 2021年4月22日
これが出来上がりのオートミールである。
前回作ったのとは比較にならないくらい美味そう。これならいけるんじゃね？
いざ！実食！！
……
……
……
う、うん。
なんだろう。美味しいんだけど、美味しくない……。食べられなくはない…んだけどやっぱり食べられない。
主食となるご飯がオーツ麦に変わってるせいかなんかドロドロしていて泥食ってるみたい。味はすごく美味しいけど食感が泥だから脳が一瞬パニックを起こす。
「美味しい」と「不味い」のドッキング。
鯖の出汁で脳が一瞬美味しいって感じるんだけど、その後にオートミール不味いって言いだす。それをお茶漬けの基に入ってるサクサクした薬味が打ち消そうと必死にもがいて口の中はパニック状態。
しばらく食べてると慣れてきたんだけど、その頃にはオートミールのインコ臭がきつくなってくる。
だんだんインコのエサを食ってる感が強くなってくる。お茶漬けの味で紛らわせきれないインコのエサ。
一口、二口と食べるごとにインコのエサを食ってる！インコのエサを食ってるとはっきり自覚してくるから怖い。
やっぱり７割ほど食べたところで強烈な吐き気と気持ち悪さに襲われてしまった。
泥がのどを通らない。本気ではきそう……。でも今回は朝とは違う！大好きな鯖が使われている。捨てるのは辛いし勿体ない。
ゴリアテは吐きそうになりながら必死で完食した。あとに残るのは気持ち悪さだけ。
もしこの気持ち悪さで食欲が失われダイエットにつながるということだったあんまりにもひどすぎる…！！
マジでどうするよ、このオートミール……いっそのことチーズとトマトソースとオリーブオイルを合わせてドリア風にして見るか…？いやそんなことしたら脂質と油も一緒にとっちゃうからいみないじゃん！！
色んな事を考えるゴリアテ。
でも答えは出ず……。
ダイエットは修験者が積む苦行ではない！！自らの欲望をコントロールしながら、自らを納め上手にストレスを抜き体調を整えていいくものだ。
このオートミールは苦行だ！！苦行！！
人間はインコではない！！こんなもの食えるか！！誰だ！オートミールが良いって言ったやつ！！せめて食える味になってからおすすめしろ！！
試しに家族にも食べさせてみたら不味いと言われた。
よくよく考えればオートミールは欧米で食されている主食である。
アメリカという開拓地は日本と違って食べられるものが少なく、水源も常にあるわけではないので手っ取り早く栄養を取ることができるピーナッツバターやオートミールが主食になったのだろう。
むかしテキサスを舞台にした海外の小説を読んだ時も、登場人物たちが豆ばっかり食べてたのを思い出す。それくらい食べ物の選択肢が少ないのだ。
そんなものに美味しさを求める方が酷なのかもしれない。
とにかく今日分かったことは、食感がダメだと何をやっても無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄。
次回→オートミールチャレンジ、ヨーグルトと一緒にそのまま食べる編
