マクロスδがついに12話を迎えたので現時点での感想を書きたいと思います。
なんというか毒にも薬にもならないアニメというのが正直な感想です…。
- 追記:最終回見ました↓
マクロスの伝統であるバルキリー(可変戦闘機)の戦闘シーンは確かに迫力があります。
しかしマクロスデルタから加えられたパイロットが発狂する状態異常ヴァール症候群とワルキューレという歌姫が歌って戦うシステムはなんだか中途半端なイメージです。
メッサーという男性パイロットがヴァール化したまま戦闘するシーンなどは確かに熱い展開だったのですが全体的に、「敵軍との戦闘」→「味方がヴァール化でピンチ」というような流れでワンパターンな感じが否めません。
ワルキューレの歌も戦闘も微妙
1話ではとにかくワルキューレが動き回って歌とバルキリーの派手な戦闘シーンを演じましたが2話から失速した感じ。
いけないボーダーライン以外の歌も正直記憶に残らないしワルキューレの各メンバーの歌声が微妙。ランカとかシェリルの声に比べると個性がない普通の歌手って感じです…。歌姫ってただ増えればいいってもんじゃないのね…。
毒を抜きすぎたメインヒロインのフレイアの存在感が薄い
なんというか今回メインヒロインとして人気のフレイアですが個性が薄い気がします。
キャラクターとしての特徴は「準備はいいんさね?」のようなとってつけたような田舎訛りと元気娘なキャラクター性。そして短命。
歌も最初から上手いし、声優としても最初から上手い。
ランカの天真爛漫さとシェリルの短命設定が合わさってランカで批判を浴びたワガママさや歌声の個性がマイナスされた感じです。
簡単に言えばランカとシェリルをまぜて毒を抜いたようなキャラですね。男性からは「いいとこ取り」とか言われてますが私は個性が消えた毒にも薬にもならないキャラクターに見えます。
マクロスFのランカには歌が下手だのワガママだの引くほど批判がありましたが、彼女の歌には一度聞いたら癖になるようなエキゾチックさがありシェリルにも独特な雰囲気を持つ歌と個性がありました。禁断のエリクシアとか特に。ランカの髪はピコピコ動いてまさに犬みたい。すごく特徴的です。
彼女らに共通して言えるのは両者とも自分勝手で傲慢さやワガママな短所を持ちながら恋愛を通じて成長していく点にあります。ランカはアルトと出会い普通の女の子から歌姫に、シェリルはアルトと出会い歌姫から普通の女の子に。それぞれがそれぞれの持ち味を持って短所を持っている。人間味があってそれぞれがちゃんと成長していく。劇場版で恋から愛に変化する姿は見事としか言えません。
今回のメインヒロインであるフレイアは欠点らしきものがなく、最初から完成されていています。毒が皆無で批判される点がありません。北欧神話に出てくる女神の名を貰ってるだけあって成長の必要がない完成体のようです。
この点は三雲やカナメにも共通して言えることですが登場人物が全員美男美女で完成体すぎて感情移入するところがない。容姿も性格も完璧な女優たちが成功するサクセスストーリーを淡々と見せつけられているような感じがあります。
多分マクロスフロンティアでコピペまで作られるほど叩かれたからだろうけど毒を抜きすぎて甘ったるい砂糖だけ残った感じ。味も現実味も人間臭さもない。まさに神という完成体が歌って踊ってドラマを作ってる感じ。
三角関係も何となく薄い印象。マクロスゼロとかちゃんと恋をしているって感覚がありましたがなんだか取ってつけた様なチープな恋愛やってる感じ。
唯一ボーグだけ可愛い
5人の姉を持つ末っ子の空中騎士団の1人ボーグくんですがマクロスδの中で唯一個性があります。
感情豊かでルンの抑制ができてないボーグくん。お調子者で怒られるボーグくん。やたらと高慢なボーグくん。かわいい。あっさりハヤテに落とされるボーグくん。弱い。
こいつがフレイアを巡る三角関係になったら面白そうだけどどうせならないんだろうなあ。どう見ても男性向けじゃないし。ランカのときにそれやって受けが悪かったからなあ。
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