少し前に肥満遺伝子検査を受けていた。検査の結果を見返してみてちょっと納得いかなかったことがひとつ。
最強の肥満遺伝子とかちょっと過激な表現を使っていてあまりよろしくないかもだけど、あくまで私個人の遺伝子検査に対する考察として、穏やかに見てほしい。
最強の肥満遺伝子3種複合型とは
私の肥満遺伝子検査の結果は洋ナシ型に分類されている。でもこの結果は少しおかしいと感じた。肥満遺伝子には下記の三つの遺伝子の変異によって算出される。
- >β3AR遺伝子…糖質で太りやすい遺伝子
- 🍐UCP1遺伝子…脂質で太りやすい遺伝子
- >β2AR遺伝子…タンパク質をエネルギーに回すため筋肉が付きづらい遺伝子
私は単に洋ナシ型として分類され、資料にはいかに脂質を制限することの重要性が書かれている。
でもちゃんと結果を見るとβ3ARもUCP1もβ2ARも全部変異しているのだ。正確には3種複合型で女性の場合、洋ナシタイプの特徴が表れやすいため統計的な観点から洋ナシに分類されているだけなのだ。
女性の場合肥満の特性は下記順番で影響される。
🍐>>>>
梨、林檎、バナナの順だ。だから単純にナシタイプだけ見るんじゃなくて林檎の特性も注意しないといけないんじゃないだろうか。
なので私は、脂質の代謝が非常に悪く体が冷えやすいと同時に、血糖値も上がりやすく糖質でも太りやすい。内臓脂肪もつきやすく皮下脂肪もつきやすくリバウンドもしやすいという特性があることになる。最強の肥満遺伝子だ。
各肥満遺伝子の基礎代謝
さらに調べていくと各肥満遺伝子によって基礎代謝量に違いがあるらしい。
>β3AR…基礎代謝量が普通の人より200kcalすくない
🍐UCP1…基礎代謝量が普通の人より100kcal少ない
>β2AR…基礎代謝量が普通の人より多い
参考:コラム いろいろ
単純計算したら私の代謝は普通の人より一日あたりー300kcalも低いことになる。典型的なデブ。
脂肪1kgを減らすために7200kcal必要で、それを一か月で達成するとなると一日あたり250kcalの消費エネルギーが必要になる。そのことを考えるとかなりのハンデを毎日抱えていると考えられる。何もしなくても毎月1キロずつ太り続けているようなものだ。
最強格なんじゃないだろか。よく言う水飲んだだけでデブるという奴だ。
ヘテロ型・ホモ型でさらに考察
でもこれだけだとヘテロとかホモとかそういう要素はどこ行ったんだ?って話になる。
ヘテロとは両親からもらった遺伝子の片方だけが変異しているタイプ
ホモは良心からもらった遺伝子の両方が変異しているタイプだ
ワイルドは変異がないタイプ
ふたばクリニックという所が書いていたコラムでホモ型・ヘテロ型の基礎代謝量の差が詳しくのっていた
基礎代謝量 |
基礎代謝量 |
|
---|---|---|
>β3AR | -215kcal | -170kcal |
🍐UCP1 | -85kcal | -45kcal |
>β2AR | +170kcal | +40kcal |
肥満に関する遺伝子のはたらき | ふたばクリニック/世田谷区・三軒茶屋
あくまでも目安の一つではあるけれど遺伝子の組み合わせによってここまで差が出る。
私の場合だと普通の人より215kcalも代謝量が低いということになる…。バナナ型の遺伝子は女性では影響が強くないらしいのでほとんど影響ないと考えて大体こんな感じじゃないだろか?
つまりは糖質をとっても脂質をとっても太り、筋肉はつきづらくタンパク質はそのままエネルギーとして吸収されない上、基礎代謝は1000以下の根っからのデブ体質ということになる…。
どうりで頑張っても大きく痩せないわけだ。6か月間、食事量を1200kcalに制限して毎日運動して減った数は一か月マイナス1kg。友人から「お前そこまで頑張ってる割に痩せ方が遅くね?」と言われたのも納得。
体重計でいっつも基礎代謝が1094kcalと出るのにも納得。私はおばあさんか。
どうすりゃいいの?
結局あーだこーだ言いつつもやることは決まっているわけで、
脂質を取りすぎず、糖質も取りすぎず、たんぱく質を不足しないように摂取して運動をこまめにすること。
筋肉をつけて、体温を常に高く保って代謝を促進し、食物繊維をちゃんととってため込まない。あとお酒も飲まない。
どの遺伝子タイプでも結局のところやることは変わらないのだ。