ヘル・レイザーとは1987年のイギリスホラー映画。むちゃくちゃ古すぎて現代でこれを見ている人はほとんどいないのではないのだろうか。
ちなみにゴリアテはなんと数年前にピンヘッド様キラー化を予言していたよ!すごいね!
ヘルレイザーはゴリアテのトーチャン、カーチャン、オバーチャン、オジーチャン世代の映画である。
ゴリアテの母親と祖母は当時映画館でこの映画を見て、あまりのグロさに失神する人もいたらしいく結構なトラウマになっている(見てみるとそこまでグロくはないけど当時はグロ映画ってあんまりなかったので)。
キャッチコピーは「パズルを解いたらさようなら」
その見出しの通り、パズルを解いた人間は地獄に連れていかれ、究極の快楽を味わいつくされたのち肉体は炸裂、バラバラのグッチャグチャになってしまう。
「ルービックキューブを解いただけで呼んではいけないモノを呼び出してしまう」
「その先には想像もし難いような最悪の破滅と苦痛がある」
「最高の快楽とは痛みなのです」
そんな人々の生活に影を差す恐怖と印象的なビデオのパッケージが特徴でチャッキーとはちょっと違って知る人ぞ知るホラー映画という感じだった。
当時のビデオパッケージの絵を探したけど、DVD版の絵ばかりでなかった……。
こっから先は筆者のクソ雑なうろ覚えストーリー解説。
なんかストーリーを探してもデドバの記事しか出てこなくてみんな大変そうなんで、ヘル・レイザーがどういう内容か知りたいって人だけどうぞ。
雑なヘル・レイザー うろ覚えストーリー解説
物語は主人公の叔父にあたるフランクという男が究極の快楽を得るためにルマルシャンの箱というルービックキューブを手に入れるところから始まる。
ビデオパッケージにも出てくるこの金色のルービックキューブが物語の核となっている。
究極の快楽を求める無法者フランク
フランクはそのキューブのパズルを解くことで、究極の快楽を得ることができるという伝説を知り、難解なパズルを解こうとしていた。(多分このパズルむっちゃ難しいらしく簡単にはとけないっぽい)
フランクの求める究極の快楽は文字通り性的快楽の延長で、フランクという人物がいかに欲深い男か分かるシーンでもある。
しかし念願のパズルを解いた瞬間、彼の皮膚は鎖によって引きちぎられて生きたまま剥がされ、内臓はぐちゃぐちゃになり肉塊となってしまう。
実は、ここでいう快楽は苦痛を指しており「人間にとって究極の快楽は苦痛である」というサイコパスな思想の元に、パズルを解いた人間に文字通り究極の苦痛を与え人間から魔物に変えるとんでもないものだった!
そんなこんなで失踪したフランク。
フランクが失踪してから数年後、フランクの弟、ラリー一家がフランクの家に引っ越す。なぜか肉塊となっても現世にとどまっているフランクはラリーの後妻を利用し肉体をよみがえらせようと試みる。こっからはB級映画お決まりのエロ展開。
ちなみにこの後妻も弟と結婚する前はフランクとも肉体を関係を持っていたという壊れっぷり。
ただどちらかというとフランクがぶっ壊れており、彼は数々の女性と密通する貞操観念ぶっ壊れた野郎なのだ。それでいて危険な魅力を秘めた男でもあるのでタチが悪い。触れてはいけないものほど触れたくなるのが人の性。
ピンヘッド様とクリスティ
物語の主人公は実はフランクではなくて、姪に当たるクリスティ。フランクの弟の娘クリスティはフランク達の思惑を知り、フランクの部屋にあったルービックキューブを持ち出して逃げてしまう。
そしてなんということかなんとなくパズルを解こうとしたら、あっさり解けてしまった!
彼女の元に現れる4人の魔導士。ビデオのパッケージでも印象深い人ならざる見た目のピンヘッド一行が現れる。
そう、彼らが今までパズルを解いた人間をぐっちゃぐちゃのびりびりにして最後は炸裂!!究極の苦痛を与えて悦んでいたサイコパスマゾ集団だったのだ。
「あなたは誰!」
その問いに対し「ある者にとっては天使、あるものにとっては悪魔だ」とピンヘッド様は答える。
100万人いたら99.99999%が悪魔だと答えます(^^)
とりあえずクリスティを連れて行こうとするピンヘッド様、当然嫌がるクリスティ。
フランクが好き勝手してる!奴を代わりにしろ!と何とか説得してひとまずは事なきを得る。普通に悪魔と会話が成立しているが西洋の悪魔は基本的に意志があり話を聞いてくれたり力を貸してくれたりする。意志の疎通ができてしまうが故に危険らしいので自然なことかもしれない。
家に何とか帰宅するクリスティ、父親にすべてを打ち明け相談する……が、既に父親はフランクに皮膚を引きはがされており、目の前にいる父親は、父親の皮を被ったフランクだった!
フランクの炸裂!!
クリスティパパの酷い状態を見たピンヘッド様は「これをやった奴を連れて行く」と宣言。状況を飲み込めないクリスティ。
パパもどきから逃げるクリスティ、追うフランク、もちろんこの男元々究極の性的快楽を求めるようなクズ野郎なので、若い娘を逃すわけがない。
クリスティはフランクをピンヘッド一行がいる部屋へおびき出し、フランクがクリスティを追い詰めた刹那、父の皮を被ったフランクは「パパがいなくてもフランクおじさんがいるよ」みたいなことを言ってしまう。
彼を「フランク」であることを確信した瞬間、皮を引き裂く器具とともに魔導士たちが出現。Kenshiに出てくる皮剥ぎ機みたいなぐるぐる回る機械がでてくる。
フランクの皮膚を、魚が釣り針に引っかかるように拘束、ほっぺたに腕に四方八方から引き延ばされる皮膚。
「見るがいい」
フランクは姪にそう言い残し、
炸裂!!
このグロシーンが本作屈指の名シーンにして最高潮。
記憶に残る名シーンなので必見(^^)♪
しかしピンヘッド様達がクリスティを逃がすわけがなくフランクを処した次のターゲットはクリスティに変更。
クリスティはルービックキューブを回収し無我夢中で元に戻そうとする。
ルービックキューブを解いたものの末路は破滅、だがそれを解く方法は一つだけあったのだ。本来、パズルは解いた後、元に戻すものだ。パズルは解いて、戻して、初めて一連の作業と成す。
一つ、一つ、パズルを戻すと地獄の使いが強制帰還される。
死闘の末、パズルを元の状態に戻し魔導士たちを強制的に地獄へと送り返してhappyend~~。
うろ覚え おまけ
実はピンヘッド様は元人間。かつては軍人であったが、パズルを解いて皮膚剥ぎの刑に処された際マゾヒストに目覚めそれからパズルを解いた人間に同じ快楽を与えるようになった。ザ・はた迷惑。
ピンヘッド様が言っていた「ある者にとっては天使」とは、彼のようなマゾヒストの事なのかもしれない。
うろ覚え おまけ
じつは続編では宇宙に進出してたりする。昔のB級ホラー映画ってこういう超展開が多いよね。興冷め。