Youtubeとニコ生でVtuber活動を続けています。今日はそんなVtuberを殺す行為についての思い出話。当時はノイローゼになって眠れないくらい悩んだけど、時間がたって落ち着いてきたのでちょっと掲載。
Vtuberを殺すリスナーの行動
Vtuberを殺す行為は以下の通り
- 政治の話を吹っ掛ける
- フェミ系の話を吹っ掛ける
- 国籍による差別発言を吹っ掛ける
これらは即BAN対象だ。見かけたら即座にBANした方がいい。誰が悪くても味方が多数いても、特定の人を中傷した時点で人を敵に回してしまう集団に属しているというだけでその人を決めつけるという行為自体が間違っている。
組織はダメでも個人の人格がダメかどうかは別の話で良い人だっているのだ。
配信者側の立場に回ろうとするリスナー
そしてこれらの他にも一つあって、自分が配信者側に回ってしまうリスナーというものだ。配信が支配され、第三者からみて誰の配信かわからない、または見られたもんじゃない状態になる現象。絶対にあってはいけない、最悪のパターン。
配信というのは基本的にVtuberが進行を管理するものだ。出来上がった配信はアーカイブとなり記録として残すことができる。常に第三者視点を考える。
しかしここでリスナーが配信の進行をコントロールしてしまうとアーカイブはリスナーの自己満足作品になってしまう。最近だとにじさんじのアクシアさんなどがそのパターン。
配信がアクシアさんを愛でるコメントで覆いつくされ、第三者が見た時に異様な雰囲気になってしまったのだ。
「俺が視聴者だったら二度と見ない」という彼の言葉はVtuberをやっていると妙に刺さるものがあった。
Vtuberは常に第三者の視点を意識し、配信者であると同時に自分の中に優秀な視聴者を持っている。
しかしリスナーは違う。万が一にも自分が運営側だと思い込んで配信をコントロールすると大変なことになってしまう。
通話参加したリスナーの配信ジャック騒動
私の配信では、A氏のゲーム参加がきっかけだった。
当時はノイローゼになりそうなくらい、一睡もできないほど悩んでいた。
でも今は配信の方針と言うきっかけをくれた彼にすごく感謝してる。
この時のことがなかったら私は配信というものを見つめ直してトラブルを未然に防ぐことをしていなかったから。
ダイエットのコラボ配信にリスナー(フレンド)が通話参加する
事のきっかけはビートセイバーのマルチだった。
もともとは果汁さんというフレンドとのコラボ配信で、108kgある果汁さんのダイエットのトレーナーになるという趣旨だった。
そこにリスナー兼、共通のフレンドでもあるA氏がゲームに参加したいと言ってきた。私は最初ゲームだけ許可したけどDiscordは?と聞かれて、あろうことか参加を許してしまった。
今思えば最大の間違いだったと思う。リスナーの通話の参加は基本NGにしないといけない。でも私も、まさか毎日参加してくるとは思わなかったのだ。参加したとしても週1とかそういう頻度だと思っていた。
それが、毎日になってしまった。
通話凸者のクチャ音、ハァハァ音問題
リスナーが通話に参加するというのは大きな問題が多数ある。
まずはノイズカットの問題。配信者は何度も何度も自分の声を聴いて、変な雑音が入ったり活舌が悪くなったり、パピプペポの音で息が吹き込まないよう対策している。通話においてはインターネットの通信環境も重要だ。
でもリスナーは違う。コレコレさんの配信とかを見ればわかるけど、配信がメインじゃないリスナーさんは通話に喜んで参加してきても、マイクにポップガードやウインドスクリーンをつけてないから、変な息が吹き込んだり、酷い雑音が入ったりマイクの音質がガビガビになる。
口で息をしようものなら話す旅に吐息やクチャ音が入るし、それは本当に人に聞かせられたものではない。
通信環境が悪いとブツブツ音が切れたりさらにひどいものになってしまう。
治してもらえばいいじゃん、と思うかもしれないけどあなたが例えばコレコレさんとかに凸する立場だったりしたとき、お金をだしてポップガードを買ったりしようと思うだろうか?
凸する前にポップガードを買って、発声練習してして声を録音して自分で聞き直して……というようなことをするだろうか?
たいていのリスナーは「なんでそこまでしなきゃいけないの?」と思ってしまう。
実際に他者に行動してもらうというのは難しいことだ。
私の時も、まさにそれだった。
私よりもはるかにでかいガビガビの男の声、さらにBeatsaberという運動要素が強い関係か、男性のゼエゼエ、ハアハアという酷い呼吸音が配信中ずっと入ってしまっているのだ。
↓その時の様子
消えていく視聴者、真っ白なコメント
そんな配信が毎日続いた結果、コメントも視聴者数も日に日に減っていった。初回100件を超えていたコメントは、数日たったら半分に。そしてまた数日たつとまばらに。
そして半月を過ぎたころついにコメントはゼロになった。視聴者数は1ケタ。もう誰も見ていない。
事態の重大さに気付いたときは半月が過ぎていた。
コラボのダイエット配信だから途中で辞めることもできない。ダイエットを途中で辞めるというのは絶対あってはいけない。果汁さんを巻き込んでしまう。
毎日毎日、オッサンの喘ぎ声が入る配信を続けなければいけない。A氏一人の為だけに。こんな日がずっと続くのか、と思うと目の前が真っ暗になった。
果汁さんは配信経験がある人だから、ゼエゼエと言う呼吸音についてA氏になくせないか?と話していたけど「どうせ誰も見ないからええやろ」と一蹴されてしまった。
どうせ誰も見ない。
誰も見なくてもいい。
これが、視聴者側の意識。
そして私の視聴者がまだ少ないから、大手の人と比べたら小規模だからどうでもいいと思わせてしまう。
配信内容がバチバチ議論バトルになってしまう
さらに配信内容もA氏と私のガチガチ議論バトル配信みたいになっており、完全に私のコントロールを失っていた。A氏は女性とのバチバチ議論が好きだったのだ…。そんな配信内容、私は目指してない。
果汁さんが主人公だったのに、もう誰が主人公かわからない。
20日がたってころ、アーカイブを見直した時、絶句した。
開始から終わりまでひたすら続くおっさんのハアハア音。ガビガビでバランスの悪い音声。そして内容はバチバチのケンカ配信。
こんなアーカイブ、残せない……!
ダイエットの記録としても残さないといけないのに、会話内容もハアハア音も雑音も気持ち悪くて自分でも見たくない。かと言って人にもみせられない。何のために配信を続けてるの?
ダイエットの記録として残していくためではなかったの?
視聴者もダイエットをしたくなるようにということではなかったの?
目の前にあるのはただの自己満足配信。自分たちが気持ちいいだけの自慰行為。
そんな配信見た人はもう二度と来ない。一度離れた視聴者はもう二度と戻ってこない。でもこの自慰行為を続けなければいけない。辞めたら健康のためのダイエット自体が終わってしまう。
袋小路に陥ていた。
リスナーと配信者の意識の違い
そう、リスナーと配信者は立場が完全に違う。
優秀な配信者は自分の中に優秀な視聴者を持っている。
でも配信経験のない視聴者が配信をコントロールするとき、たいてい自分が気持ちいい配信内容に書き換えようとしてしまう。
アクシアさんが配信を辞めると話したときも、一般の人たちは「アクシアが不快な思いをしたから」と言ってたけど違うと思うんだ。
彼はプロだから、第三者が見た時のことを考えてやっていたけど、リスナーが自分の気持ちのいい配信に書き変えようとして、それが人から見た時ほんとうに見られたもんじゃないから、そんなものがずっと続いて記録に残って、もう誰のために配信しているかわからない。
「そんな配信見たら俺だったらもう二度と見ない、一度去った人はもう二度と戻ってこない」
その意識には天と地の差がある。
BANするためにいろんな人が協力してくれたが
BANすればいいとは思うけど、仲良くしているほどいきなり追放すると怨みを買いやすい。
だからちゃんと話し合って納得してもらって解決するか、または通話がオフになるきっかけが必要だと思った。
私はシーズンを設け配信内容に別の規格を盛り込むことをきっかけに通話をナシにしようと考えた。けどことはそう単純じゃなかった。
A氏は別の配信のチャットでもクレームを受けていた。彼がいる、それだけでおそらくは同じことが起きてしまう。だからちゃんと話してBANするしかない。
共通のフレンドが配信を見ていて、これはよくないな、と思ったらしく先回りして本人に「運営側のような立場を取るのはよくないのでは?」と注意してくれたらしい。
でもそれも意味がなかった。理由は「ゴリアテさんが直接言ったわけじゃないならそれは真実じゃない」とのことだった。
あちらを立てれば、こちらが立たない。
あれこれ対処をとれば、あれこれしない理由がでてくる。
控えめにするというのはそんなに難しいことだろうか?でも、そういう人もいるのだ。ガンガン話で行動することが美徳とされている人は、それが難しい。
もううんざりだった。マジで配信辞めてやろうかと思うくらいうんざりしていた。
フレンドが立ち上がり解決へ
私の精神はもう限界で、配信活動を友だちに相談していた。
友だちは面倒見がすごくよくて一肌脱いで話し合いの場を設け、友だちの口からA氏にことの顛末をすべて話してくれた。
A氏も根は悪い人ではなく、普通に納得して問題は穏和に解決した
一か月の苦しみはあっけなく解決した。あっけないけど、そのあっけなさはとてもかけがえのない物だったと思う。
私は配信のルールを制定し、同じことが起こらないように通話参加はNGと定めた。
そして政治発言、差別発言などはBAN対象などの配信者を殺す行為はルールを見える場所に書き留めた。
正直リスナー同士の会話なんかよりそちらの方が大問題だと思う。
ダイエット配信は新たな企画を盛り込んで再会した。
去っていたリスナーは全員戻ってきてくれた。なぜかリスナーの数は前より増えた。
その後
その後も案の定通話参加したいというリスナーや配信をやっている人が結構出てきた。
そのたびに私は上記のルールと、配信ジャック騒動が起こったことを話した。
A氏の問題は当時は大変だったけど、その後の配信において大いに問題解決のための理由になってくれて感謝しかなかった。
たいていこの話をすれば諦めてくれる。たまにゴネて「通話参加NGだって」と言うB氏もでてきたけど。