大阪で洋ゲーオンリーが行われるので、そのためのグッズの印刷をかけるとき用のメモ。随時更新予定。
印刷関係の仕事もやったことあるけど所詮は素人の付け焼刃。あくまでも参考程度にどうぞ。
入稿時に気を付けること
データを印刷会社に入稿するときに気を付けること。
守らないと文字化けしたり、絵がぶった切れたりする。ちゃんとしてないと大抵印刷会社から連絡がくる。
データはCMYKで作る
パソコンでイラストとか描いたりしてるとだいたいRGBになっている。環境設定などからCMYKに変えて入稿しないといけない。
- CMYK
シアン、マゼンタ、イエロー、クロの頭文字。海外だと黒がブラックがブルーと被るので日本語の黒のKが用いられた。
紙にインクで色を重ねて色を作り出すイメージ。色を重ねるという方法上、重ねれば重ねるほど色が黒に近づくので明るい色を表現するのが難しい。
RGBと違い、印刷物は光を重ねるというのが不可能なのでCMYKで作る。
- RGB
レッド・グリーン・ブルーの頭文字。光の三原色。3色の色の光を重ねて色を作るイメージ。画面モニターでみんなが見ている色がこれ。重ねれば重ねるほど白に近づくのでとても色合いが美しいけど印刷には利用できない。Web用。
あたりまえだけど画面で発光されている色と印刷の色は結構違う。印刷の色はなかなかイメージがわかない(印刷会社の機械と自宅のインクジェットプリンタは全然違うので実際に自宅で印刷してみてもやっぱり微妙に違う)
色にこだわる人は下記のような色見本帳を使うといい。
日本塗料工業会 色見本帳 塗料用標準色 2019年 K版 ポケット版
入稿するデータはPDF、PSD、AI形式
PDF:文章ファイル。Wordやpowerpointからも出力できる形式。印刷データとしての利用も可。AdobeのソフトがないとPDFを直接編集することはできない。
PSD:フォトショップで作るとこの形式のデータができる。フォトショップなので画像をメインとしたデータ。所詮はデータを作る人の技量に左右されるので、PSDだからといって高画質だとは限らない。作った人がちゃんとDPIを300にして高解像度のデータを作る必要がある。画質89DPIくらいで横400ピクセルくらいの設定でデータを作ると大変なことになる。
AI:イラストレーターで作るとこの形式のデータができる。印刷時では最強のデータ形式でイラレだけで作られた絵は解像度という概念を必要としない。一度作ってしまえばどんなサイズの絵でも生成することができなんにでも対応できる。使い方がやや難しい
JPGやPNGなどのデータはでは基本的に入稿しない。入稿する場合はとんでもなく画質が良く、とんでもなく大きいデータを作っておくこと。印刷したときに耐えられないから。
フォトショップで作るなら画質は300DPIに
DPIは解像度のこと。89くらいで作ると悲惨なことになるのでフォトショップで作るときは真っ先に確認しておく。基準値が100とすると300は三倍の大きさを持つというイメージ。300取っておけば問題ない。
同人グッズは基本オンデマンド印刷
印刷業者にはオンデマンド印刷とオフセット印刷があって、カタログを1000冊とか2000冊とか大量に印刷する会社はオフセットで印刷してる。
オフセット印刷は版を作って印刷をかける。オンデマンド印刷はそれがないらしい。品質はやっぱりオフセットのほうが綺麗にできる。オンデマンドは小ロットの個人用。同人グッズは大体オンデマンド印刷。
ヌリタシを忘れることなかれ
ヌリタシとは簡単に言うと余白のこと。印刷で紙を裁断するときに機械で斬るので多少のズレは生じたりする。ヌリタシがないと裁断するときに絵とか文字の大事な部分が途切れちゃうので、余白を数ミリ広げて、途切れても問題ない部分を用意しておくのだ。
だいたい3mmとか5mmヌリタシを設ける。余白とは少し違うので、背景色が決まっている場合はヌリタシも同系色にすること。
フォントを使用した場合、文字にアウトラインをかけること
イラストレータとかフォトショップでデータを作った人向け。アウトラインがかってないと大抵向こうから連絡がくる。ちなみにアウトラインかけずに印刷するとMSPゴシックとかで行間も太さも全く違うものになる。
完成したけど紫色が変!
紫系の色は印刷で表現するのが難しくて、小ロットの安い印刷会社だと変色することがたまにある。自分も仕事でパンフレット作ったときに紫というより青になってた。
完璧な色合いを出す場合、色見本を印刷会社が出す。でもそういうのは1000とか2000とかの大規模な印刷の場合。同人誌とかは色見本を出したりする必要がないから、安価で早く印刷ができだからこそ納期を待ってくれる。色見本を出す大規模なパンフレットとかの印刷の時は一か月前にはもう入稿してた。
ちなみに色に納得できない場合、問い合わせて言えば大体は印刷しなおして送ってくれる。
頼んだ数より多めに送られてきた
予備。機械で印刷するからどうしてもエラーがでたりする。だから印刷会社は多めに印刷して予備も一緒におくる。インク代とか紙代より機械を動かすための代金を払ってると考えたほうがいいかも。
今まで使った印刷業者まとめ
随時更新予定。どこで印刷してもそれなりのものが仕上がる。大きな違いはサイトのダサさとメール文の口調くらい。
缶バッジの達人
日数:3日~10日
品質:普通 単価:安い
URL:https://badgetatsujin.com/
ハート形缶バッジなど多数そろえている缶バッジ専門の業者。発注してから印刷までの日数最短で3日。基本は10日。さいきんホログラムにも対応したみたい!
この業者の最大の特徴は、中に人がいてロボットみたいな機械的な対応をしないところ。自動返信メールに「納期まって」とか言うと、人間か読んで返してくれる。
機械的な対応がメインとなる同人印刷では地味に安心できる。
缶バッジと一緒に手紙も送ってくれる人間味あふれてる業者。
セカンドプレス
日数:一週間くらい?
品質:美麗 単価:安い
URL:https://www.secondpress.us/
缶バッジだけのための業者といっていいほど缶バッジ。キラキラ加工など特別なことはできない。オプションの少なさは致命的だけど品質がやばい。オンデマンド印刷なのにここまで美しいのかと思うほど綺麗。
ホームページでも最高品質とうたっているだけあり、その色の美しさは最高峰。値段もそこまで高くない。
通常小ロットの缶バッジなどはどうしても褐色気味の色合いになってしまう。だがこの業者の小ロットでもかかわらずオフセットと変わらないほどの色だった。キラキラ加工ができないのもそういった理由なのかもしれない。
一応データを間違えても話せば再入校できる。再々チェックでOKを出したらそのまま印刷されてしまうのでしっかり確認しよう。
MYDOO
品質:普通 値段:普通
缶バッジの達人がまだホログラムオプションがなかったのでホログラム缶バッジを作るときに頼んだ会社。
同人グッズに特化した印刷業者で1個200円くらいで作ってもらった思い出。
種類がとても豊富で同人グッズに特化している。でもホログラムの丸形缶バッジのサイズが40cm以降しかないのが少し不満だった。
アクリルキーホルダーとかも作れる。
缶バッジ「夢」
品質:普通 値段:普通
ひし形の缶バッジとかホログラム入りとかとにかく缶バッジの種類が豊富。充実のラインナップ。サイトはダサくて不安になるけど出来上がりはしっかりしたものだった。
印刷データを入稿するときいろいろミスってたけど指摘してもらえた。
ちょ古っ都
品質:良い 値段:安い
同人小説を印刷する際に利用した業者。文庫本サイズなど色々指定できる。同人小説はページ数が増えてくるととんでもなく費用が掛かってしまうが、この業者はかなり安くて助かった。初めての入稿でわからないところはちゃんとレスポンスくれた。
ただ入稿期日は早めで厳しい。締め切りの半月前くらいを目安に早め早めで入稿した思い出。データに問題があったり、そのために修正して再入校したりといった作業が発生しても問題なく印刷してくれるのでそこは安心していい。
私の場合、入稿はWordで行って業者側でPDFに変換してくれるサービスを利用したけどいかんせん初めてなもので戸惑った。表紙と本体を別々のデータにして入稿するのだが、wordで表紙を作成した際、ミスっており絵がなんかすごい拡大されてぶった切れているというひどい表紙のデータを送ってしまっていた。その時向こうからおくられてきたのはひどいPDFが出来上がった。
そういった場合でも確認メールはちゃんとくるのでそれでひどいデータであることがわかる。でも正直、自分でPDFを作ったほうがよかったなっておもった。
ヌリタシがないとかアウトラインかかってないとか問題があると色々聞いてきてくれるので安心できる。こちらから質問したり聞いたりしてもちゃんと帰ってくる。だから致命的な事故は起こらない。安心。